こざっぱり!

自分を変えようと奮闘中の闘病中R50独身女。ひっそり楽しくこざっぱり暮らしたい。体調変動が激しいので、投稿には波もあるし予約投稿も多いです。反応のタイムラグはごめんなさい。

「毎日がときめく片付けの魔法」を読んで、理想の暮らしを考えてみる。

「毎日がときめく片付けの魔法」を読んで、面白かった点が3点あったと言う話を前に書きました。(→ここ)

 

今回は3点めについて。

こんまりさんは、「理想の暮らしとは理想の時間の過ごし方であって、理想のお家とは別物だ」と書かれていました。

 

私は自宅療養中、ずーっと家で寝込んでいたせいか、(分不相応なくらいに好条件の部屋に住んでいるにもかかわらず)私は今の部屋に対して不満たらたらでした。模様替えしたくてあれこれ考えては、でも理想の家具は高すぎてお金がなくて買えないからと、いつしか理想の暮らしを考えること自体を諦めていました。

 

でも、この箇所を読んだ時、果たしてそうなのかな?ってようやく気付けたんですね。

理想の朝時間と理想の平日の夜時間の過ごし方については、すでに書いた(→こことここ)ので、ここでは、それ以外の「理想の暮らし方」について考えてみようと思います。

 

不肖私、R40独身女。財産ゼロ。夫も恋人もいませんし子供もいません。しかも闘病中。世間では最下層の扱いを受け、日々肩身がせまい思いをしています。

 

でも、ふと自分の理想の暮らしってどんなかなと思ったら、それって別に結婚して子供もいてって言う暮らしじゃなかったんです。

 

子供の頃から思い描いていたのは、ベルサイユ宮殿みたいな豪邸ではなく、都会の片隅の、小さな隠れ家のような、修道院の一室、茶室のような部屋でした。(昔から渋好みだったので可愛くないと言われてきたけれど、可愛さも私が求めるものではなかったんです。)

自分でささっと掃除でき、短時間で清潔にできる小さな部屋。

小さいけれど、日当たりと風通しが良く、窓を開けたら都会の夜景が眺められる、屋根裏部屋のような部屋。

近所の人との濃密な交流がある自然豊かな場所ではなく、引きこもろうと思えば、完全に誰からも放っておいてもらえ無名の人として孤独に生きられる(ポールオースターの孤独の発明のNYのような)一方で、外の世界に行こうと思えば簡単にアクセスできる大都会の隠れ家。

本が読め、美味しいご飯が食べられるテーブルと椅子、気持ちよく寝られるベッドだけの小さな部屋が、そもそも昔からの理想だったんです。

ご隠居さんが暮らす東屋の現代バージョン、あるいは方丈記的な暮らしともいえます。

そう言う場所で、少なくとも小ざっぱりと趣味の良い厳選された衣装を持ち、独身なりに身ぎれいにし、贅沢ではないけれど、きちんと美味しい食事を日々楽しみ、芸事のお師匠さんよろしく、時には艶っぽい楽しみも味わいながら、基本は趣味を楽しむ人生。

都会の隠遁者、あるいは独身貴族(といっても森茉莉的な贅沢貧乏)。それが私の望む生き方でした。

贅沢三昧、パーティ三昧で人に囲まれた生活ではなく、ひっそりと一人で、でも美味しいパンとスープ、たまには美味しいデザートをちゃんと味わって食べる生活が私の理想でした。

お金持ちの旦那さんを捕まえて玉の輿に乗り、可愛い子供に囲まれる生活ではなく、自分の足で立ち、一人で生きる暮らしが理想でした。

旦那や子供、財産を持つ人生ではなく、自分の時間を自分の趣味にたっぷり費やして、その代償としての孤独や寂しさはちゃんと引き受け、ひっそり死んでいく。それで良いと、実のところ子供の頃から思っていました。

まあ、他方で、そのための経済的自立を目指すべく、若い頃はバリバリ働くのも理想にしていたんですけどね。(Papa Told Meっていう漫画に出てくる独身編集者さんや化粧品会社でバリバリ働くゆりちゃんという女性のような、と書いてわかってくれる人がいたら嬉しいです。)

 

で、翻って今の自分を見ると…。

病気になって以来、理想の仕事ができていない&バリバリ働けなくなった私は落伍者だ、とずっと自分を責めていたけれど、でもそれ以外は、今からでも全然目指せるし、今でも叶っていることがたくさんあるんですね。(とりあえず夫なし子なしは合っている汗)

世間が認める立派な生き方ではないけれど、私が思う私の理想の生き方には、少しずつだけれど、一応は近づいていたんです。

そう思ったら、コンプレックスが少しだけ軽くなりました(承認欲求も強いし、親が望む生き方ができていないと言う負い目もあるので、すぐにコンプレックスがなくなる訳ではないのだけれど。)。

 

で、こうやって考えて見ると、今の私が、理想の暮らしを実現するために、何をしなければならないかも、おのずから見えてきました。

 

・趣味の時間は絶対に確保しよう。

読書に音楽、ダンス、お茶お花、みんな好き。体調的にできること、できないことはあるけれど、ここは核なので、これを見失うことのないようにしよう。なんならそれで身を立てられるくらい、今からでも地道に続けて行こう。経済的事情を言い訳に諦めない。他を節約してでも、ここは頑張ろう。

・服の数は減らす。これから買うときも安いを理由には買わない。良いものを少し。

たくさん服を持つタイプのおしゃれは興味がないけれど、毎日すごく好きな服を着ると言う意味でのおしゃれは今でも好きです。好きなアイテムも決まってきているので、手持ちの服を使い切ったら、ランクをアップしつつ、丁寧に着ようと思います。まあ身分相応というのもあるので、馬鹿高い服買っても使えないんですけどね。

・(引越しができるくらいの体調になってからだけど)もっと狭くて良いからもっと高層階の、美しい夜景が見れる、眺めの良い部屋に引っ越そう。そのためのリサーチも楽しもう。どの町が良いかな?

・もっと狭い部屋にいつでも引越しできるように、持ち物はもっと減らそう。とりあえず、テレビとテレビボードはもういらない。

・自分一人で動かせる家具だけにしよう。家具を減らす代わりに、本当に気に入った家具を買おう。私に必要なのはベッドとテーブルと椅子。

・妥協でものは買わない。自分の趣味に合うものだけに囲まれた生活をしよう。

・もっと身ぎれいにしよう。

誰かのために、ではなく自分自身が綺麗なものが好きなのだから、おしゃれすることを悪癖と思わず(闘病中なのにメイクしてたらなんて言われるかな?なんて考えることもあったし、親がおしゃれを虚飾と嫌う人だったからおしゃれすることに後ろめたさがある)、楽しく身ぎれいにしよう。

・食事は質素な食事をする日と、楽しむ食事をする日のメリハリをつけよう。質素な食事の日も、手間は最低限でも食材はちゃんとするなど、楽しく食事ができる工夫をしよう。

・メニューは質素でも食事時間はゆっくりとって丁寧に味わおう。せめてコーヒーやお茶は丁寧に淹れ、良い音楽とともに、「時間」と「味」の両方を楽しもう。

・ダイエットばかりを意識しない。まずは食事を楽しむことから。丁寧に楽しんで満足度の高い食事をしていたら、ばかみたいな犬喰いは減ると思うから。

・誰かの理想ではなく、自分の理想を、覚悟を持って歩もう。理想と思い描く形がマジョリティとは異なってしまっただけで、でもマジョリティだけが正しいわけじゃない。マイノリティとして生きることには不自由が伴うけれど、マジョリティのふりをしても虚しいだけ。

・毎日機嫌よく過ごすためにも、健康第一。ご隠居さんよろしく、無理はせず、ゆっくり休む時間、のんびりくつろぐ時間を確保しよう。

・一人で生きていくからこそ、自分で自分の機嫌を良くする技術が必要。楽しむことに上手になろう。

・お掃除は大嫌いだけど、小ざっぱりと綺麗で清潔な部屋は大好き。だからこそ上手で簡単な衛生管理を覚えよう。そして掃除しやすい部屋にしよう。

・部屋にお花や欠かさない。

・仕事は手を抜かず、でも効率よく淡々と。趣味に生きるためには原資が必要。そして一人で生きるリスクを負うにもお金が必要。

・食事の時に音楽は欠かさない。

 

長期で頑張らなければならないこともあるけれど、誰かから押し付けられた生き方ではなく、自分が望む生き方をするためだと思うと楽しいと思えますね。

まあ、まずは断捨離かな。