こざっぱり!

自分を変えようと奮闘中の闘病中R50独身女。ひっそり楽しくこざっぱり暮らしたい。体調変動が激しいので、投稿には波もあるし予約投稿も多いです。反応のタイムラグはごめんなさい。

食洗機を導入して1ヶ月のまとめ

実は先月食洗機を導入しました。

ある程度使い慣れてきたので感想をまとめてみます。

 

1 ビルトインか据え置き型か。

最初は工事が少なくて済む据え置き型を狙っていました。が、うちの台所に置ける据え置き型は1〜2人用のみ。

パンフレットには小さくても沢山の食器が洗えるよ!って感じの写真が載っていたのですが、店頭で実物をみたら、大きさの割に量が入らず、確かに食器だけならある程度の量を洗えるのだけれど、中華鍋などを洗えませんでした。調理器具を洗うのがいやで全部小鍋で済ませていたくらいの私にとってはこれじゃ意味がなーい!

というわけでビルトインに。

 

2 ビルトインはどのタイプに?

国産メーカーと海外メーカーで迷って、海外メーカーの説明会にでたうえ、両方で見積もりをお願いしました。

説明会で、たまたまご一緒させていただいた方々が、なんと全員買い替え希望の方々で、食洗機自体はすでに導入ずみでした。なので、実際の利用者のアドバイスを聞いてみました。

そこで皆さんに言われたのが

・サイズは可能な限り大きく。大きければ大きい方が良い。小さいとストレスを感じる。

・引き出しタイプ(海外メーカーのタイプ)と上から重ねていくタイプ(国産タイプ)とがあるが、同じ幅だったら、前者の方が並べやすく、洗える量も圧倒的に多い。

・乾燥が終わった後も扉がしまったままだと、乾燥が十分でないことがあるから、扉があくタイプの方が良い。

ということ。

また、ここ1年ほど、周囲の人からもあれこれ聞いていたところ、ほとんどの人が絶賛する中、あってもあまり使わないという人は、小さいサイズの据え置き型かビルトインでも小型の重ねるタイプを使っていて、食洗機だけでは全部は洗いきれないから結局自分で洗わざるを得ないと言うのを理由にあげていました。

 

 

これらの結果から、導入するからにはやはりなるべく大きいものを!と意気込んだものの、見積もりにきてもらったら、我が家に入るサイズは45センチ幅がギリギリでした。

 気になる費用ですが、我が家は元々国産の食洗機が後付けできるようになっていたので、国産メーカーだと工事が最小で済む一方、海外メーカーだとボルト数の変更が必要な上、大幅な工事が必要になるらしく、前者の2倍くらいかかることが判明しました。

費用面での差があまりにも大きかったので、正直だいぶ迷いましたが、結論としては、幅が狭いサイズのものしか導入できない以上、小さくてもある程度の量が洗える海外メーカーの方にすることに。

 

3工事

説明会→見積もり→工事契約→工事と言う流れで、その都度お店に行ったり、業者さんに来てもらったりを繰り返しました。

また工事については、予定では4時間ほどかかるとのことでしたが、3時間弱で終わりました。結構音が煩かったので、建物によってはお隣への配慮が必要かも?と思いました。

今回は平日の日中にお願いできたので、わりとすぐに工事してもらえたのですが、土日は混むそうでした。

もし復職していたら、説明会にもなかなかいけないし、見積もりや工事も土日にしか頼めず、かなり手間取ったと思うので、時間のあるうちにお願いできて良かったなと思いました。

 

面材は、施主支給で用意するか、メーカーのものを使うか選べるのですが、後付けで今使っているシステムキッチンと同じ面材を用意するのは、できるとしても色々面倒そうだったので、メーカーの安価なタイプを選びました。

今思うとマンション建築中のオプションで食洗機を導入していれば、システムキッチンと統一された扉にできたのになあと思います。

 

4 実際に使ってみて

まず電気代&水道代については、今の所ビフォー/アフターの単純比較ができていません。というのも、前年度の同時期は仕事をしていて不在がちだったのに対して、今年度は在宅&この猛暑で、冷房の使用頻度が全く違うからです。

水道代に関しても、前年度はほぼ自宅で入浴していたのに対して、今年度はシャワー&ジム利用なので…。

ちなみに洗う時間は自分で洗えば15〜20分のものを3時間以上かけて洗う(私はいつもエコモードで洗っているのでこれくらいかかる)ので、確かに時間はかかります。

なので、夕食後これ以上洗い物が出ないというタイミングか、あるいは日中外出するタイミングで利用しています。

なお、夕食後にスイッチオンすると、それ以降に洗い物を出さないがため、ダラダラ食いをしなくなったという嬉しい効果もありました。

多少は音はするものの、冷蔵庫や冷房の音とそれほど変わらないので、眠る前にスイッチを入れても私は気にならないです。まあ私は音楽をかけながら寝ちゃうようなタイプなので、感じかたに個人差はあると思いますが…。

 

次に使ってみての感想ですが。 

もっと早く導入すれば良かったー!!!

 

もうこの一言に尽きます。

私が感じているメリットは

(1) 洗い物から解放された。

(2) 自炊のハードルが下がった。

(3) 精神的に楽になった。

です。

 

(1)は当初の目論見通り。

容量を優先したおかげで、例えば中華鍋とフライパンと小鍋がいっぺんに洗えています。ありがたや。

一人暮らしではありますが、仕事をしていた時はだいたい土日に一週間分をまとめ作りしていましたし、今は今で、体調が良い時に大量に作る方式です。

なので家族が多い家庭に比べれば、食器の数こそ少ないのですが、使う調理器具の量や大きさは実はそうは変わらないんですよね。そしてまさにその調理器具こそが一番容量を食う訳で。

それにスペースが余った時は五徳などを洗っているので、大きすぎて無駄ということはまずないです。(幅広サイズだったら、換気扇まで洗えちゃうらしく羨ましい限り。)

 

次に(2)の自炊のハードルが下がったという点について。

どういうことかというと、たとえば、調理に使う体力が10、食器洗いに使う体力が1だとして、自分に残っている体力が10しかない場合、調理と食器洗いの両方はできませんよね。

そういう時、以前は料理をしたら洗い物をしなければならない→でも洗い物までする体力はない→仕方ないからお惣菜買って帰ろう、パックのまま食べちゃおう…。となっていたんです。

でも今は体力は10しかないけど、洗い物はしなくて済むから、ギリギリ料理くらいはできる!と思えるようになったし、実際できるようになったんです。

あまりやる気が出ない時も「料理さえしてしまえば、後始末は食洗機さまが全部やってくれる…」という呪文を唱えることで、とりあえずやろうという気になれるようになったんです。

 

また、今までは洗い物を増やしたくがないために、お好み焼きをひっくり返すのに、汚れていないフライ返しなどを使わず、お味噌汁を作るのにすでに使ったシリコンスプーンを使う、洗い物を増やしたくないから、計量カップや計量スプーンを使わず目分量でどうにかする、などといったようなせこいことをしていました。

当然色々不便でしたし、味付けの失敗もあり、それがまた料理のモチベーションを下げていました。

が、今は洗い物から解放されているので、のびのび最適な道具がいくらでも使えます。おかげで調理自体がより楽になり、料理の失敗も減ったように思います。

休職して以来、料理するモチベーションがだだ下がりで、あれこれ工夫はしていたものの、なかなか安定しなかったのですが、そんな訳で、食洗機を導入して以来、自炊の回数が増えました。

  

 

最後に(3)の精神的に楽になった、について。

まずそもそも私は家事全般が好きではありません。洗い物がシンクにあり、今サボってもいつかはやらなきゃいけないという状態、やらなければ人として失格だという葛藤などなどが、毎日地味〜にストレスとなり、大打撃とは言わないまでも、ちょっとずつ脳のバッファを無駄遣いしていたように思います。それがなくなったという解放感がまず1点。

次に、家事の1つ1つ、それこそ食器洗いなんて、それ単体では大したことではないから自分でやれば良い、と随分長いこと思っていましたが、すでにダメージを受けている体にはそのちょっとしたことが大打撃で、それがトドメとなって撃沈する、なんていうことが実は結構ありました。

考えてみれば、仕事をしていた時は、体力と時間のほとんどを仕事で消費していて、残り少ない体力と時間でいかに家事を回すのか、いつもギリギリのところで切羽詰まっていましたし、今はほとんど家にいるとはいえ、起き上がってある程度動ける時間というのが本当に貴重ですし、ちょっとした家事でも体力はどんどん削られてしまう状態なのですよね。

だから、そういう小さいダメージとはいえ致命傷になりそうな作業から解放された安心感が第2点。

 

さらに、私の体調が一番ひどかった頃は、手の麻痺もあって食器を持つこと自体が困難でした。当然家は荒れました。(今も完全には治っていません。)

そんな時、親から手伝いに行ってやろうかと何度も言われました。それ自体は親の愛情からだと理解してはいても、そう言われること自体が、自分の自立能力を否定されているようで、実はとても苦痛でした。(思えば祖母も周囲のサポートを受け入れるまでだいぶ時間がかかりました。)

人の手を借りずに自分一人で生活を成り立たせられるということを自尊心の拠り所にするタイプは、人に頼ることを敗北だと感じてしまうのだと思います。無論そういう考え方自体についても見直しは必要でしょうが、心身ともに追い詰められている時に、考え方を改めろと説教されるのもものすごくストレスでしたし、結局私は考え方を変えられずにいます。

さらに私は、他人が私の領域に踏み込むことにものすごくストレスを感じるタイプで、人にあれこれやってもらうように段取りを整えることも一仕事だと思ってしまうタイプ。

そんなこともあって、機械に頼ることで人の手を借りずに済むというのは、精神的にもとてもありがたく感じます。これが3点め。

 

 

 

最後に4点め。

 

 

体を壊してから、自分に与えられた時間は有限だということを強く意識するようになりました。残り少ない時間と体力を何に優先して使うべきなのかを考えた時、それは決して皿洗いじゃないと強く思いました。

大したことじゃないからとお金をケチったせいで、体力と時間というかけがえのないものを徒に消費するのは、お金を浪費すること以上に取り返しのつかない浪費だとも思うようになりました。

限りある体力と時間は、自分が幸せになることや、やりたいことに使ってやらないと、できなかったことばかりが溜まって恨みがましくなります。

自分でやらなくても良いことをやらずに済ませるシステムを導入するというのも、やりたいことをやるための大事な一歩だと思うので、そういう意味でもありがたいと思っています。お金をケチって人生を浪費するのだけは避けたいのです。

 

正直経済的にはきついし、一人暮らしに食洗機なんて贅沢だとも思いましたが、例えば食器を洗い1回で1000円あげるからと言われても、1000円程度じゃ私はやる気がしませんし、それだけのために来てくれる人もいません。でもそのやる気がしない1回1000円程度で、もしやってくれる人がいたとして、1年で365000円かかるんです。国産メーカーだったら工事含めて1年、海外メーカーだって2年かからずに十分元を取れるんです。しかも人に頼むより断然楽ですよ!

 

買う前は贅沢品だと思っていたアイテムですが、導入した今となっては、食洗機がない生活って、洗濯物を一切合切全部、毎日手洗いしていたようなものだったんだなという感覚です。

忙しくて辛かった時、ほぼ寝たきり状態だった時、あの時にもっと早く導入しておけば、とつくづく思います。

とはいえ、一番辛い時は手続をする余裕さえなかったなと思うと、本当は、食器洗いなんて大した手間じゃないでしょ、って思えているうちに導入すべきだったのかもしれませんね。