こざっぱり!

自分を変えようと奮闘中の闘病中R50独身女。ひっそり楽しくこざっぱり暮らしたい。体調変動が激しいので、投稿には波もあるし予約投稿も多いです。反応のタイムラグはごめんなさい。

読書感想:マイベーシックノート2

 

OGGIなどのキャリア系ファッション雑誌で長年エディターをされている三尋木奈保さんの本の2冊目です。

昔からファンなので、今作も楽しんで読みました。

だいぶ前から持っていて、ちょくちょく読み直しているのですが、内容の整理を兼ねて、こちらに感想を載せてみますね。

 

ちなみに前作はこちら

こちらも何度も繰り返して読んだ本です。

 

まとめて読んでみたら、雑誌で提案されていた時はピンとこなかった提案も、自分がR40になってなるほど!と思うことがたくさんありました。

 

他方、第1作目の頃は、小柄なのにものすごくすらっとスタイルがよく見えるスタイリングが上手な印象だったのですが、今作は低身長が若干目立ち、着太りしてしまって、せっかくのスタイルの良さが生かしきれていないお写真が目につきました。

 

あ、もちろんあくまで前作の著者のお写真としての比較であって、一般人としては普通に素敵なんですよ。

ただ、前作の著者自身の写真と比較して、そう見えてしまった理由としては今作が丁度骨格ストレート向きでない流行の真っ只中で、それが彼女の体型を素敵に見せる流行ではなかったからだと言うのは大きいと思います。

この方、一般人としてはとてもスタイルの良い方なのに、それでもそうなってしまうのですから、体型に合わない流行のシルエットの破壊力たるや!

 

元々一般人とはいえスタイルが良い人で、しかもセンスが充分にあっても、体型に合わないラインの服で着痩せしてみせるのは難しいのだなと言う実例をみて、体型にもセンスにも難ありの自分が無理に自分の体型に合わない流行を取り入れるのは危険だなとすごく強く感じました。

 

著者は、ファッションエディターと言うお仕事上、ご自身の体型がどう見えるか以上に、流行を上手に取り入れることを優先されているのでしょうし、スタイルが良いからこそ、多少着太りしても事故にならないと言う判断もあるのだと思います。

ファッションの楽しみ方だって、別に着痩せすることだけが正解な訳ではなく、旬の香りを楽しむ、好きな色やデザインを取り入れるなど色々ある訳ですし。

 

ただ、自分のことに置き換えて考えてみると、私自身は体型にすごくコンプレックスがあり、洋服に求める一番のことは、自分が少しでもスタイル良く綺麗に見えることなんだなと言うことを、しみじみと感じました。

もちろん時代についていけなくなった感が出てしまうのは嫌なので、そこでここ数年は似合わないシルエットの流行を相手に四苦八苦している訳ですが。

流行のシルエットが着太りする場合は、ほかの小物や色で流行を取り入れるのが私のベストなのかなあ。悩ましいです。

 

それはともかく、ベーシックなオフィスファッション系のテイストが大好きな私にとっては、眺めて楽しい本でした。

特に前作からだいぶ経ち、著者が年齢を重ねていく中で見出した、R40ならではの悩みとそれに対する実践的な提案に関しては、そう!そうなんだよね!と膝を打つことばかりだったので、ここで一部ご紹介します。

 

・全身で使う色は3色以内に抑える。

・靴とバッグの色をそろえる。

これら自体は前から私も実践していたルールなのですが、良い靴が見つからず、バッグと靴の色を揃えられない時期は、おしゃれのコーデがとてつもなく大変だったので、改めて大事だなと思いました。

 

・化繊素材の艶やとろみの効果を借りる。

著者も書いていたのですが、以前はコットン至上主義だったのに、R40になって以来、コットンカットソーなどの天然素材だけだと妙にほっこり垢抜けなく感じるようになりました。

最初は化繊には安っぽく見えるのではと抵抗があったのですが、言われて探したら安っぽくない良い化繊素材が最近はたくさんあるんですね。 ワードローブ見直しの中で、これはかなりポイントになりました。

 

・スカート丈を見直す。

著者は膝上丈から膝下丈に変えていました。

似合うと思っていたスカート丈でも年齢を重ねていく中で変わっていくと言う指摘にはっとさせられました。

漫然と骨格ストレートだからといってずっとこの丈で良い、とはならないのだと注意喚起してもらった気分です。

 確かに私は膝がみえるギリギリの丈が長いこと一番着痩せして好みだったのですが、いまは膝がギリギリ隠れる丈が丁度よく感じています。

 

・きちんと女らしいを目指したい日は小ぶりバッグに頼ってみる。

あまりに小さいバッグは難しいのですが、毎日どさっと大きいバッグは垢抜けないなあと思っていたので、これも然り!でした。

著者は潔くとても小さなバッグと使って、必要に応じてサブバッグを活用しているようなのですが、忘れ物が多い私は、なんとか1つのバッグで収めたいところ。

そこで、大きく見えなくて、でも必要な量が入るギリギリのサイズ感を長いこと模索してきたのですが、太もも幅より狭い幅で、膝において胸が隠れないくらいのサイズなら、そんなに大きく見えない&クロークに預けなくてもマナー違反にはなりにくいかなと思うのですがどうでしょう。

ちなみに大柄の私の場合は、A5〜B5サイズくらいがちょうど良いみたいです。

 

・サブバッグは恥ずかしくない大人っぽいもので。ベロア素材などならレストランでも恥ずかしくない!

サブバッグってどうしてもどカジュアルなものが多く、私のお洋服のテイストと合わないことが避けていた理由の1つだったのですが、大人っぽく見えるサブバッグだってあるんだ!と言う主張になるほどなと思いました。

ファッション雑誌だと、口紅くらいしか入らなさそうなバッグだけ持ってるモデルさんのお写真ばかりで、そんなんじゃ生きてけないわ!ってよく突っ込んでいたのですが、こう言う提案があるのが、エディターさんならではだなと思います。

 

 

・大判の正方形ストールは季節の狭間のはおりものがわりに便利

これは私も実感しています。

よくあるマフラーっぽい長方形のストールは、マフラーっぽく見えるせいか、室内でしていると、室内なのにマフラーを取らない人、つまり室内なのに帽子をとらない人、サングラスをとらない人と同じくくりで批判されがちだなと思っていたのですが、これが正方形のものになるだけで、マフラーではなくスカーフの延長上としてとらえられ、見逃してもらいやすくなる感じがあります。

あとたたむと、ふわふわのマフラー系ストールより、むしろ小さくなる物が多いのも重宝する理由の1つ。

 

 ・大人のタイツはツヤとニュアンスカラー

著者は黒はやめてチャコールグレー、ネイビーグレーなどの30〜60デニールのものをお勧めしていました。色の選択自体はよく雑誌でも提案されることなのですが、デニールを低めにするだけで、こんなにも雰囲気が変わるんだ!と言うところが目から鱗でした。

 

・ニットではカジュアルすぎるシーンのためにおでかけブラウスを準備する

たとえ、上質なカシミアであったとしても、おしゃれなレストランなどでは、ニットだと妙にカジュアルにみえちゃって、華やぎが足りないと感じることがあったと著者が書いていますが、まさに私もR40でそれを感じていたところだったのです。

そのソリューションがこちら。

ちなみに白や黒などはっきりした色のほうがおでかけ感がでやすいそう。ブランドではザラやアドーアをお勧めしていました。光沢素材で探そうと思います。

 

・真冬の足元は3足のショートブーツがあれば大丈夫

持ち物を減らしたい私としては、ショートブーツよりオールシーズン使えるパンプスで揃えたいのですが、私が注目したのは、著者が愛用していると言うショートブーツの色。表革のグレージュ、光沢のある表革のブラック、なめらかなスエードの濃いグレーと言う3色は、どんなタイツやボトムにもあって便利そうでした。

 

・大人のスニーカー選びはスポーティ過ぎないモノトーンで。

著者も書いていたのですが、見る分には大好きな白のコンバースが、R40のだらけた身体にうまくはまらなかったのでなるほどなあと。

 

・一枚で着る夏のカットソーは、目の詰まった、ごくわずかなツヤ感があるものを見極める。

エイトンやエストネーションがお勧めとのこと。

R40になって、コットンカットソーが妙に肌着っぽくみえるような気がしていたので、参考になりました。

 

・予定がある日は足元から着こなしを考える。

これも実践中で、実際とても楽になります。

例えば雨の日に履ける靴は限られるし、歩く日は歩きやすい靴じゃなきゃこまるし、他方できれいめにしなきゃいけない日はスニーカーはアウトだし、と洋服選びで一番制約が大きいのは靴だと思うんですよね。

なので、まず靴から選んで、それにあうバッグと服を決めると言うのが一番合理的だなと実感しています。

 

・フラットシューズはポインテッドトウを。

私は最初はフラットシューズは歩きやすさのために選んだものなのだから、足に優しいものが良い!とあえてポインテッドトウは避けていたんです。

でも、そうすると足元だけぽっくりほっくりしてしまって、辛口エレガントなお洋服とテイストが全然合わない!

で結局著者の言う通りだなあと遠回りして気がつきました。

 

とこんな感じ。

同じファッション分野の方でも、デザイナーさんやスタイリストさんに比べて、いわゆる事務仕事をしている人っぽい視点が多く、提案が生活に根ざしているので、読んでいてなるほどなと思うことが他にもいっぱいありました。