オシャレ至上主義だった頃の私は、洋服自体のベースカラーが多かった上、傘にも手を抜かないのがオシャレだ!と思い込んでいたため、
・ヒールの高さの違うレインシューズとブーツを、さらに茶系ベースと黒ベースで揃える。
・長傘、折り畳み傘それぞれで、服に合わせた色の傘をそれぞれ複数所持。
・高級品の傘がどんなものか知りたくて、傘の有名ブランドのものを複数所持
・ところが高級な傘は折り畳み傘も長傘もどちらも重いので、雨かどうかわからない日には持ち歩かない。(忘れるのも怖いし ね。)→出先で雨に振られて慌てて買ったビニール傘がどんどん増える。
・超暴風地帯に住んでいるため、本気の雨の時に高級傘を使うのはためらうし、横殴りの雨に合わせて傘の向きをかなり横向きにするため、普通の傘だと視界が遮られて怖い→結局よく使うのはビニール傘
という状態でした。一時は一人暮らしなのにも関わらず、コンビニの傘入れか!?という量の傘を持っていました。
当時持っていた中級品〜高級品の傘は、だいたい暴風に巻き込まれて壊れたり失くしたり。山のようにあったビニール傘も半分は暴風で壊れました。
結局、断捨離の鬼をしていた時に、残りのビニール傘のほとんどと、もったいぶってあまり使わなかった高級傘も手放しました。
その時に、傘の数を含めたレイングッズを適正量に保つにはどうすれば良いのか考えたのですが、
・雨の日のファッションのベースカラーを絞る。(私の場合は汚れが目立ちにくい黒&バッグは防水の白のもの、と決めた。)
・レインシューズはそのベースカラーのものだけにする。
・間に合わせのビニール傘を買わなくて済むようにする。そのためには、毎日のように持ち歩いても苦にならない軽量なもので、なおかつ小さいカバンにも入るスリムな折り畳み傘を常備し、服のベースカラーに合わせた色にする。
・壊れやすい&失くしやすい傘は、背伸びして選んだ高級品ではなく、身の丈にあった額の実用品を選ぶべし。
・オシャレでもなければ見栄えもしないけど、視界が遮られず実用的で、なおかつ暴風時にもためらわず使えるビニール傘は、実は実用性は100点満点
というのがポイントだなと思いました。
で、まずファッションに関しては、雨の日のベースカラーを固定し、それにあった色のレインシューズとバッグを決めることで、あれこれ悩むことが一気に減りましたし、靴もあれこれ持たずに済むようになりました。
(まあ、私は大足で自分の足にぴったりあうレインシューズの決定打がないので、その意味ではまだ迷走中ですが、探すべき靴がどういうものかわかっているというのはかなり楽です。)
雨の日って、なんとなく体調も悪いし、気分も上がらないので、その時にちぐはぐなファッションをしてしまうと、さらにテンションが下がりがち。そんな中で、服選びにあれこれ悩んだりしなくて済むというのもありがたいです。
次に傘ですが、私が現在所有しているのは
・大きい耐風ビニール傘1本(家を出る時に雨だったらまずはこれを使う。)
・晴雨兼用折りたたみ傘その1(春夏は毎日これを持ち歩く。)
・折り畳み傘その2(日傘にはならないけれど、その1よりさらに軽量でスリムなので、秋冬に毎日持ち歩く。)
・頂き物の長傘1本(全くなくても大丈夫だし、ほとんど出番もないので、恩ある人からの貰い物だし、アイテムとしては気に入っているので。)
極論を言えば、ビニール傘と折り畳み傘その1だけで足りると思います。
でもまあ、折り畳み傘は、たまに職場に置き忘れたり、あるいは毎日使っていると日よけのコーティングのハゲが早まる(カバンの中ですれたりするからだと思う)ということもあって、予備が1つあっても良いかなと思って、あえて手元に残しています。
長傘も1本で十分なのですが、予備が1つあれば、何かあった時に人に貸せるなと思ったのと、これくらいの数に絞りさえすれば、あえてミニマルを目指さなくても、十分余裕を持って管理できるなということで、この数に。
ビニール傘は色合いがどうこうという問題になりにくいので、どんな服ともあいますし、折り畳み傘も黒&白ベースの服にあう色を選んだので、雨の日にファッションがちぐはぐだなと思うこともなくなりました。
ファッション雑誌の情報に踊らされていた頃は、
「間に合わせのビニール傘を使うなんて最低!」
「オシャレさんはやっぱり英国傘」
的な言説に惑わされていたのですが、実用面を考えたら、視界が保てて、重くもない、かつ最近は耐風機能もあったりするビニール傘はむしろ積極的に使いたいアイテムですし、なんなら最近はロイヤルファミリーの方も(ビニール傘とは言ってもえらく高級はものですが)ビニール傘を選ぶ時代。
ブランド名や値段など、身の丈に合わないもので、自分を武装するのも虚しいし、武装した気になっていても全然武装できてないどころか、かえって自分の底の浅さが露わになるだけだなと気がついたら、私にはこれくらいがちょうど良いし心地よいなと気がつきました。
(もちろん高級な傘は、やっぱり生地も綺麗だし、巻いた時の細身のシルエットもエレガントだし、持ち手の木の種類ごとの美しさもあって、決して悪いものではありません。身の丈にあう方が使えばとてもオシャレだと思います。あくまで私の身の丈やライフスタイルには合わなかったというだけです。)
ミニマリストを目指していた頃だったら、下手をしたら折り畳み傘1つだけにしちゃって、結局それをすぐに壊して途方にくれたり、あるいは足りずにビニール傘を買い足したりなどしていたと思うのですが、この数になってから、増えも減りもせず、不自由を感じることも一切なく過ごしているので、これが私の適正量なのかなあと思っています。