実は、お味噌汁は、私の食卓にあまり上がらない一品でした。
よく自炊は簡単に「一汁一菜」”で”良い、などと言いますが、私にとってはそれすらハードルが高かったんです。
平日は主菜だけを作るのさえ面倒臭くて、休日にまとめ作りしたものをレンチンするか、ラーメンやパスタに逃げるのがせいぜい。
休日は休日で、主菜のまとめ作りが精一杯で、たかがお味噌汁とはいえ、プラス一品を作るのが面倒で面倒で。
インスタント味噌汁でも良しとしようと思ったこともあるのですが、口に合うものが見つけられず、何種類も買った挙句、どれも賞味期限を徒過してしまう始末。
味噌玉が話題になった時も、気にはなったものの、そもそもそこまで好きでもないお味噌汁のために、事前にあれこれするのが面倒という理由でスルー。
最終的には、「塩分を控えたいから、味噌汁はなくても良いや」と諦めてしまっていました。
とはいえ、主菜どーん!主食どーん!っていう今の食事だと、満腹にはなかなかいたらず。
春夏は、プチトマトやアスパラガスなど、洗うだけ、レンチンだけで済む簡単な副菜が用意できていたので、それで小腹を満たしていたのですが、秋になったらトマトが値上がりし、調理不要の副菜のレパートリーがなくなってしまい、結果として主菜なり主食なりを2人前食べてしまうことが多くなりました。
さらに、やはり水分が足りないのか、食後にミルクティーやらカフェオレやらをがぶ飲みしてしまうことが増え、カフェインで夜眠れなくなってしまいました。
これについてはデカフェタイプのものに切り替えることでなんとかなったのですが、もう一つ問題が。
というのも私、お茶やコーヒーを飲むとどうしても甘いものが食べたくなっちゃうんですよ。
そして一口食べたが最後、別腹が作動しちゃって、どか食いしちゃうんですよ。
そこで、再度注目したのがお味噌汁という訳だったんです。
でも、わざわざ鍋出したり、包丁出したりする気力はないわ…、ってことで、今まで邪道だと思っていた、
「お椀に直接みそを入れてお湯を注ぐだけ」
という極めて乱暴な味噌汁の作り方に挑戦。
…これが案外いけたんです。
考えてみたら、そもそもお味噌ってグツグツ煮立てちゃだめってよく言われますよね。その点お湯を注ぐだけだったらなんとでもなるんです。
ダマになっちゃうんじゃないかな?と思っていたのですが、これも先にお椀にお味噌を入れておき、その中心にお湯を当てるようにして注ぐことと、乾燥わかめなど、硬めの具材を入れておき、最初に具材と少量のお湯でお味噌を溶くようにすることで解決しました。
風味が足りない点については、食塩無添加、化学調味料無添加タイプのおだしを利用することで解決です。
お味噌も減塩タイプを選んでいるので、塩分取りすぎ問題も一応は回避できているはず。
具材としては、火を通す必要がない&包丁を使わなくて済むということから、わかめと豆腐を多用しているのですが、これで繊維が取れてお腹が膨れる&植物性のタンパク質も摂取できるという効果が。
洗い物もお椀だけなら、食洗機で場所を取らないので気軽です。
夏は熱いお味噌汁は敬遠しがちですし、冬はお鍋や煮込み、スープなどが活躍するので、この手抜きのお味噌汁の出番は減るのですが、端境期はだいぶ助けられました。
次の目標は、夜お菓子を食べたくなったとき、特にスナック菓子などしょっぱいものを食べたくなったときに、この手抜き味噌汁でごまかせるようになること。
そのために、気楽に入れられる具材のバリエーションを増やしておこうと思います。
ネギなどをまとめて切って小分け冷凍しておけば話は早いのですが、お味噌汁の具材のためだけに、週末のまとめ作りの負担を増やしたくないし、冷凍庫の容量の問題もあって、ただいま試行錯誤中です。
ラーメンの具材などにもなる乾燥野菜の小分けパックなどもちらほら見かけるのですが、ちょっと割高なんですよね。
何か良い手はないかなあ。