こざっぱり!

自分を変えようと奮闘中の闘病中R50独身女。ひっそり楽しくこざっぱり暮らしたい。体調変動が激しいので、投稿には波もあるし予約投稿も多いです。反応のタイムラグはごめんなさい。

どすこい体型の怠け者が突然走りたくなったわけ。

もともと体を動かすことは好きな方だったのですが、それ以上に飽きっぽく、何をしても長くは続かない上、病気して、引きこもり生活を長くしていたのと、何より生来の出不精から、家ではテレビやパソコンの前から一歩も動かない、みたいな習慣が、もう根深く体の芯まで身についてしまっていました。

 

太ってしまって、何をしてもすぐに息が上がるようになり、スポーツウェアが軒並み入らなくなるわ、無理して着ても「どすこい!!!」って感じでテンション下がるわ、人には見せたくないわ。

 

運動習慣を身につけなきゃとは思ってはいても、まず、テレビの前から立ち上がって、家から外にでる、ただそれだけのことができない日々が社会復帰後も続いていました。

 

そんな私が今日、突然、無性に走りたい!!と思って、実際にそれまでやっていたネットサーフィンをやめ、あっという間に外に飛び出て、実際にちょっとではあるものの走ることができました。

 

今日はそうできた理由を振り返ろうと思います。

 

まずテレビを捨てました。そしたら夕食後にぽっかり時間ができました。

どれだけテレビに退屈を紛らわせてもらってたんだろうと、改めてびっくりしました。

それまでかけていたCDが終わったタイミングで、ものすごく久しぶりの静けさを味わいました。

ぽかーんと時間が空いたから、「暇だし何かすることないかな」と考え始めました。

まずはそれがスタートです。

もし、テレビを処分し、ぽかんと空いた時間ができなかったら、きっと今も今後も、走ろうなんて思わなかったと思います。

 

とはいえ、生来の出不精&ネットサーフィン大好き人間。

テレビがないだけだったら、テレビの代わりにネットの世界を徘徊して1日が終わるだけだったでしょう。

でも、そんな私を立ち上がらせてくれた記事があったのです。

 それがこちら。

 

www.okimhome.com

 

 

抑うつ状態からの恢復についての本の紹介ということで、筆者が内容を一部公開してくださっています。(前中後編とあります。)

で、その中で、

「 そして、今私は、床の拭き掃除にはまっています。

Googleが従業員のメンタルヘルス向上のために取り入れたという「マインドフルネス」という考え方が最近ではよく知られていますが、この考え方は簡単に言うと「今、ここ」に意識を集中させ、余計なことを考えないということです。そのことで気持ちが安定し、作業の効率が上がるのです。

 

床の拭き掃除をしている時に私は、マインドフルネス的なリラックスと、雑念が消えてすっきりした感覚が得られることに気がついたのです。床を拭く時リズミカルに手を動かしているのが、雑念を消すためのペース作りになっているのでしょうか。私はスマホ依存気味ですが、ながらスマホはできないですから、床を拭くことだけに集中するしかありません。

そして、拭き掃除を終えると、本当に気分がすっきりしているのです。

 

彼に振られて、ベッドに寝ながら惣菜弁当を食べている時の自分には想像もつかなかったこと。それは、掃除のやり方をすっかり身につけ、床掃除をしている今の自分です。

 

38歳からでも新しい習慣を身につけることができるんだなと、今、掃除ができる自分になったことがとても自信につながりました。」

 

と書いていました。

これを読んで、

「今私に必要なのはまさにこれだ!!!」

「私もこれがしたい!!!」

と思ったのです。

 

パソコンの前でぼーっと座り込むのではなく、まずは体を動かすということ。

そしてただその反復動作のリズムに意識をチューニングし、動くこと自体に集中し、くだらない堂々巡りの後ろ向きな考えを振り払う。

まさに今の自分に一番必要なことでした。

 

とはいえ、ぶっちゃけ床の水拭きは、ブラーバくんにお任せ状態の私。もちろんブラーバを超える徹底した床磨きで、明鏡止水の床と心を一挙に手に入れるというのも一つの方法だったのでしょうが、志の低い&掃除が嫌いな私には床磨きは難易度が高すぎる。

じゃあ代わりに何をする?

と思ったところで突然思い出したのが、

 

「ランニングなんて簡単じゃねーか。右足と左足を交互に動かすだけ」(ごめんなさいうろ覚えです。)という言葉。

 

笑う大天使 1 (白泉社文庫)

笑う大天使 1 (白泉社文庫)

 

 

(全3巻で、多分このセリフは第3巻だったかな?いや2巻だっけ??すみません。今手元にないので。ご存知の方がいらしたら正しいセリフと共に教えてください。大好きだったなあこの漫画。久しぶりに読みたくなっちゃった。)

 

「右足と左足を交互に動かすだけ」

そう、究極の単純作業&反復動作です。これなら私でもできる!となぜかそのとき思ったのです。

 

実際に走ってみると、そこはさすがのどすこい体型。

増えた体重を、足の裏でものすごく感じます。足が着地するたびに重みで、足が地面にめり込みそう。そんな感覚を意識的に感じるところからの、先が思いやられるスタートでした。

1年ほど前一念発起して、走ろうとして、2キロくらいで貧血を起こしたトラウマがあったので、最初は呼吸を意識して、意識的にペースを抑えて、徐々に、徐々に体を慣らしていきました。

それが功を奏したのか、健康な時でもよく味わった、開始15分くらいでくる、呼吸のしんどさもなかったし、最初は呼吸に意識を集中させることで、妙に頭の中がクリアになりました。

 

体が慣れてきてパッと周囲の景色に目を向けたとき、大好きな都会の夜景が目に入って、そういえば私はこの景色が好きだったんだ…!と突然思い出したり。

病気になって以来ずーーーっと、私の周りは全部グレー色、なんて思っていたんですが、そうじゃなかったんです。

今までだってずっとこの夜景は私の生活の中に存在していたんです。それなのに目にはしていたのに、観てなかったんです。

そんなことも、もし走らなかったら気づかないままだったんだろうなあ、なんて考えながらキラキラ光ってる景色を堪能しました。

 

また、ただ単純に左右交互にふるだけの腕が、よく観察してみると、左は肩をすくませるような感じで硬くなっていて、それだけでなく左の背中の動きもまるで板のようで、左は腕も上半身も板がパタパタ動いているような動きになっていることに気がついたりもしました。

(右はそれと比較すれば、もう少し細かく筋肉が使えて、野生の肉食動物の背中のように、ちゃんと腕と背中、上半身が、柔らかくしなやかに連動して動けているのに…。)

 

そんなこんなしていたら、いつのまにか1.4キロコースの2周目が終わり、3周できたら自分を褒めてやろうと思っていた3周目も、景色をたっぷり味わっているうちに、気づかないうちに終わり、自分でもびっくり。

 5周目あたりで、少しずつ、膝と腰に負担を感じ始めたので、上下動を減らし、いかに膝と腰に衝撃を与えずに前に進むかに意識を切り替えます。

 

そんな風に、体の動き一つ一つに意識を向けて集中していたら、日頃ずーっと不満たらたらで退屈で気だるく過ごしていた時のどうにもならない無力さと停滞感を、久しぶりに忘れることができました。

 

運動不足の肥満体だったので、5周走ったところで、とりあえず終了。

ちょっと足腰に体重がズシンと響き始めた頃だったけれども、他方で気持ちは前のめり。まだまだ走れる、という気持ちも正直いえばありました。

でも、これ以上走ると、足腰に負担になりそうだし、丁寧にクールダウンする余力がなくなるかもしれない、今たくさん走るより、怪我によるダウンタイムがでないようにする方が、精神と肉体の両方のためだな、と思ったので、余力を残して終了。

終わったあとは、ここ数年で本当に久しぶりに味わう、ランニング特有の開放感がありました。(ランニングではなく、スロージョグでしたけどね。)

 

時期的にもちょうどよかったのかもしれません。この時期の夜なら、寒さで故障を引き起こすこともなく、暑さでバテることもなく。

 

飽きっぽいので、これが習慣となるかといえば、それは難しいのですが、私は特に月曜日に、ストレスでだらだらお菓子を食べ続け、ただひたすらにテレビの前でぼーっとするという無為な時間を過ごしがちでした。

でもこれからは、そうなる前に今日のことを思い出したいなあと思って、今このブログを書いてます。

 

それにしても、このタイミングで素敵なブログに出会えたことに本当に感謝!

 

ぶっちゃけいつまで続くかはわからないけれど、でもたとえ1回だとしても、家でだらぐいするより、肥満の信仰を少しだけは留められたはず。

なので、無理せず、やりたいタイミングで、せっかく思い出した走る楽しみを、もう一度生活に取り戻していけたら良いなあと思います。

 

あ、ちなみに、昔にもランニングにチャレンジしたことがあったのですが、初めてランニングしようかなと思えたきっかけは、こちらでした。

 

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

こちらもまた読み直そうかな。 

 

でもとりあえず今日はおやすみなさい!