お墓参り、恥ずかしながら、これまでほとんど行ったことなかったのですが、そろそろ親が大変そうなので、引き継ぐ覚悟をしなければなあと思って、ちょっと前に同行してきました。
その時気がついたことを忘れないうちに書き留めておきます。
・細いヒールはどんなに低くてもアウト。薄いソールも同じくアウト。
砂利に足を取られ痛くなる。足元が悪いから、汚れても良い靴で行く。人工的な施設だからと油断してたけれど、舗装されてない部分が多かったです。きちんとした格好で、と思ったけれど、お墓参りだけなら、むしろスニーカーの方が良かったみたい。
・近場だからと油断しない。気候が都心と違う。遠足気分で準備する。
・墓地には日差しを遮るものがない。UVケアはオフィス仕様ではなくレジャー仕様で。帽子が必要。夏は日傘も必須。
・虫除けスプレーは夏以外でも必要。
・ゴミ袋と軍手とウェットティッシュ必須。他は意外と現地で買ったり借りたりできたけれど、こういう値をつけにくいどうでも良いものって逆に売ってないし、売っていたとしても買うのもなあという感じなので。
・現金(特に小銭)も必須。カードが使えない。
・夏は駅で飲み物くらい買っておくと良いかも&冬はタンブラーで温かいものを持っていったほうが良いかも。
バスの待ち時間が長くて、夏は脱水症状が心配だし、冬は寒くて辛いと思いました。墓地併設の売店は高いし、売店まで行くのも面倒でした。
・帰りの足は早めに確保しておく。
交通の便が思った以上に悪く、親と行くならこれからは予めタクシーを呼んでおくか待ってもらうかしておきたいなあと思いました。行きはバスで節約するとしても、帰りはタクシーの方が楽だし、行きもバスの時間まで喫茶店などで時間調整するくらいならタクシー代を払った方が安上がりです。
・母が作っていたお墓参りセットが便利そう。
東京からは日帰り遠足的な感じで人気のある街なのですが、今の私の体調ではかなりきつかったです。こりゃ旅行できるようになるのはまだまだ先そう。
私の部屋よりもっと遠くに住んでいる祖母や母にしたら一日仕事で大変だったろうと思います。
ただ、お墓参りなら、一日家を空けても文句を言われない、という側面もあったようで、観光地の近くにあるお墓へ行くのは、祖母や母にとっては良い息抜きになっていた様子も垣間見られ、そこはちょっとよかったです。
二人とも割と「正しい妻/正しい母」であることへの意識が強く、家をほっぽって旅行や遊びに行くことへの罪悪感がすごく強く、滅多にお出かけしない人だったので、だからこそ、少しは楽しんでたこともあったんだとわかってホッとしたというか。
普段舗装された道路しか歩いていないので、久しぶりの砂利道に足が痛くなったのですが、ふと母を見たら、思っていた以上におぼつかない足取りだったので、母が年取ったことをつくづくと感じさせられました。
それとともに、周りの人たちも揃いも揃って高齢の方ばかりで、みなさん一様にぐらつく砂利に足を取られていたので、これから墓地を経営するなら、砂利をなくして舗装したほうが人気が出そう、なんてことを考えたりも。
また、腰を屈めての清掃なんて、普段一切やらないので、こんなにも腰に負担がくるなんてびっくりしました。本当にルンバ・ブラーバ・ダイソンの3兄弟には感謝です。もう彼らなしの生活なんて考えられません…。
お墓が冷蔵庫の上の段くらいの高さにあったらもっと楽に磨けるのになあなんてことまで考えちゃいました。中腰もヤンキー座りも若さの証です。
R40の私でもこんなに辛いのだから、親世代にはもっと大変だろうに、それを今までずっとさせていたんだなと反省もしました。
お金を払えばお墓側で掃除を代行してくれるそうなのですが、強気な価格設定と、信仰心とまでは言えなくとも心情的なものが混ざって、親はまだそこまでは踏み切れない様子。
私だったら迷わずお墓を畳んじゃうところですが(結婚のあてもなく、自分のお墓の面倒を見てくれる人も思い当たらないので、献体&公営の共同墓地に葬ってもらった方が安心だったりもする)、親が元気なうちは、親の気持ちに付き合うのもせめてもの親孝行かなと思うので、しばらくは親の意に沿うように動いて行こうと思います。