人生でやりたいこと100、今年やりたいこと100、my bucket List100、といったリストを作ろうと言う提案や、その効用についてのお話は、たくさん目にしてきました。
今回私が作ろうと思い立ったのは、そういったやりたいことに関わるものではなく、真逆の「やりたくないことリスト」の提案です。
なんだかネガティブで粗探しを勧めているみたいな響きがあるので、今回は、やりたくないことリストの効用について説明します。
その1 やりたいことに注力するため
やりたいことリスト100はもう作りましたか?書くだけならただですが、いざ実現しようとなると、気力、体力、財力、時間といった様々な資源が必要になります。
そして、少なくとも私が持っているこれらの資源はとっても乏しいのです。
だからやりたいことをやるためには、これらの資源の無駄遣いを減らさなければなりません。
どこから削るか?ーまずはやりたくないのにやっていることからではないでしょうか?
その2 快適に暮らすため。
その日を快適に暮らせたかどうかって、やりたいことがやれたと言う、プラスポイントが多いことも大事だけれど、もう一つ、やりたくないことをやらずに済んだと言う、マイナスポイントが少ないことにもよると思うのです。
だからやりたくないことを明確にして、いかにそれをやらずに済ませるかを考えるのも快適に暮らすのにとても大事だと思います。
その3 より良い妥協点を探すため
少なくとも私の人生は妥協の連続です。日々思わぬところで難しい選択を迫られます。自分で自分の譲れない一線を自覚しないまま、余裕がない状況で判断を迫られると、プレッシャーに負けて、どうでも良い瑣末なことに拘ったり、あるいは逆に譲るべきでないことを譲ってしまったりしがちです(私は、ですが)。
なので、まずは譲れない一線、をはっきりさせようと思います。
その4 自分というものへの理解を深める。
自分で自分なりの譲れない一線を知る、そのこと自体が自分を知る一つの手段になります。
そして私の場合は、自分を理解している、と言うことそれ自体が、安心や自信に繋がります。
その5 他者からの理解を得るため
自分の譲れない一線をちゃんと自覚すれば、他者にもわかりやすく上手に自分の譲れない一線を伝えられるようになります。少なくともそうなれるよう工夫をするようになります。
上手に伝えられれば、他者からの理解を得られやすくなります。そして、理解を得られれば、むやみにそこを踏み越えて来ようとする人も少しは減るでしょう。これもまた快適な生活への第一歩です。
その6 寛容になるため
やりたくないことリストを書いていると、逆に「別にリストにあげるほどやりたくないわけではないよな?」なんて思うことも出てきます。
そしてそう言う風に気付けた部分については、より柔軟な対応ができるようになります。譲れない一線を明確にすることで、逆に譲って良い部分もわかってくるのです。
その7 職業選択や生き方の指針になる。
最初はそんなこと考えていなかったのですが、実際に作成している中で、「あれ?これ仕事選びや、異動希望を出す際の参考になるな」「ていうか仕事だけでなく人生設計の参考にもなるな」と思うことがちらほら出てきました。
本当にやりたい仕事、本当にやりたいことはすぐに思いつかなくても、やりたくないことって書き始めると意外と出てくるんですよね。
どうやったら、やりたくないことを明確にし、やりたくないことをやらないですむ生き方ができるのか、を考えることは、自分がどういう人生を望んでいるのかを知る有効な手がかりになるんですね。
その8 パートナーに求める条件がわかる
「どういう人がタイプ?」って聞かれて本当に本当のタイプをすぐに答えられますか?私は自分にどういう人が合うのかもどういう人がタイプなのかも、恥ずかしながら全くわかっておらず、その都度、優しい人とか面白い人とか通り一遍の返事をしていました。(まあ正直興味なかったというのもあるのですが。)
ところが実際にやりたくないことリストを作ってみたら、そのうち結構な数が人間関係の問題で、それを吟味しているうちに、こういう人間は絶対に自分とは合わないというのがわかってきて、結果パートナーに求める譲れない条件というのも明らかになってきたんです。
ついでに言えば、本心でパートナーを必要としているかどうか、自分の生活嗜好が明らかになるなかでわかってきました。
別にそれを目的として作成を始めた訳ではなかったのですが、今まで言っていた優しい人だとか面白い人なんていう条件よりよっぽど大事なポイントが見つかって面白かったです。
では次は、私のやりたくないことリスト100について。
さて皆さんのやりたくないことはなんですか?