以前テレビでみた鶏肉のクリームシチューの作り方が
・化学調味料不要
・短時間で済む
・コツがわかりやすい説明
でとても印象的で、録画が残っている訳でもないのに我が家の定番になったので、読んでみました。
この本良い!
漠然とレシピを綴るのではなく、なんでそうするのかの意図や注意すべきポイントがはっきり理由と合わせて書いてあるのが特徴です。
そしてそのポイントさえ覚えておけば、何かのレシピをみながら作る訳じゃなく、自分で適当に料理する時にも活かせます。
例えばよくあるレシピ本だと、肉100g、人参20g…とあって、塩小さじ1(あるいは単に塩適量)とあるだけだったりするじゃないですか。
ところが、スーパーで毎回確実に肉が100gで売っている訳でもないし、塩小さじ1だって塩の形状によって量のばらつきが出ます。適量なんて言われた日にはその適量が難しいんだよ!って思いますよね。
でもこの本は、塩は重量の何パーセント、という書き方をしているので、その時その時の食材料で調整がしやすいですし、一度自分なりの正解がわかることで、逆に「適量」がどれくらいかがわかるようになってくるんです。
一つ一つのポイントは、他のレシピ本でもちょいちょい触れられていたり、さらっと作り方の一部として書かれていたりするので、初めて聞いた、ということは実はなかったりするのですが、なぜそうするのかというところを今一度強調してくれているので、あ!そうだった!という気付きや反省を与えてくれます。
そういう意味では、料理初心者の人だけでなく、一応一通りは料理できるんだけど、どうも出来に波があるんだよなあという人にも合うと思います。
ちなみに構成はこんな感じ
1基本ルール(火加減、塩加減、切り方)
2卵料理(火加減を覚える)
3サラダ(和えかたを覚える)
3肉の焼き方
4シチュー(煮方を覚える)
5付け合わせ、献立のルール(洋食のご飯もの、ポタージュ、付け合わせ)
今確認したら出版年度が2007年ということで、今は他にもたくさんの著作があるようなので、そちらも読んでみようと思います。