自炊を楽にしようとすると、必ず話題になるのが作り置き。
でも作り置きを作るのに疲れて続かなかったり、せっかく作った作り置きなのに、食べ切るのが大変で無駄にしたり、途中まで調理した状態で保存したのに最後の仕上げが面倒で放置したり、となかなか続きませんでした。
でもそうは言っても毎日一から料理するなんてとても無理!
レンチン、あるいは鍋で煮込むだけならなんとかなっても包丁を握ってゆっくり料理する余裕がある日なんて、週に2回あれば良い方です。
とはいえ毎回コンビニやスーパーのお惣菜というのも、飽きてしまうし塩分や添加物なども気になります。
というわけで、作り置きにリベンジです。
とは言っても無策で臨んだら、前と同じことになるのは目に見えています。
そこで、今までの事を振り返り、何なら大丈夫で、何がダメなのか、対策はないのか、検討してみました。
作り置きってざっくりいうと以下の6パターンに分けられます。
- 完成品(そのまま、レンチンだけで食べられる)の冷蔵
- 完成品の冷凍
- 半調理品(味付けなど途中まで済ませてあるが、食べるときに調理が必要)の冷蔵
- 半調理品の冷凍
- 野菜を切っただけ等の冷蔵
- 野菜を切っただけ等の冷凍
そこで、それぞれについて、私は何ができて何を苦手とするのかを考えてみました。
そうすれば、苦手を克服する方法を模索するなり、あるいは逆に得意なことに絞ってレパートリーを増やすなど、今後の作戦が立てやすくなるからです。
1 完成品の冷蔵
○ 茹で卵。茹でただけの青菜、アスパラガス。洗ったプチトマト→定着している。そのままでも完成品として食べられるし、何かの具としても使えるのが良い。
△ にんじんしりしり、サラダ→あればまあまあ食べる。にんじんしりしりは食べられなかったら冷凍しやすい。
× きんぴら、ひじきなど、しょうゆ味の煮物→しょうゆとみりんの味付けは沢山は食べられず、余らせてしまう。でも少量作るのは手間がかかって嫌になる。
2 完成品の冷凍
○ カレー、シチュー、ハヤシライス、ご飯、チャーハン、炊き込みご飯→食べ慣れた味が濃いめのものは冷凍の劣化があまり気にならない傾向。
△ 焼き魚。→お弁当生活をしていたときは問答無用で入れていたけど、そういう足かせがなくなったら全く食べなくなり、せっかく作っても冷凍庫で不良在庫化していた。
× 鍋の残り、ミネストローネの残り、パスタの残り、和食の残り物、ステーキの残り
等の残り物。納豆。→食べ残しは食べるのに気がすすまず、冷凍庫の不良在庫になりがち。トマト味のものも食べたくなる回数が少ない。パスタもまとめて二食作りがちだけど、冷凍すると味が落ちる。納豆などあまり得意でない食べ物は一度冷凍したが最後、ずっとそのまま放置されがち。
3 半調理品の冷蔵
○ なし。
× 下味をつけた肉、魚。→仕込んだあと、ちょうど良いタイミングで調理する気になるとは限らず、放置していたら味がきつくなったり、消費期限を切らしたりしがち。
4 半調理品の冷凍
○ 火を入れる前の水餃子。市販の肉団子→スープに投入するだけなので割と重宝する。市販の冷凍品でもよく使うものは、自作してもよく使う。
△ ルーを入れる前のカレーやシチューの素。一応そのままでも塩さえ入れれば食べられるのだけど、カレーなどを食べたい時って、鍋で調理するのが面倒でレンチンだけでどうにかしたい時が多いので、あまり使わない。
× 下味をつけた肉、魚。→解凍してからさらに調理が必要となると、面倒くさくなって放置しがち。
5 野菜を切っただけ等の冷蔵
○ キャベツや白菜を食べやすいサイズに切ったもの。きのこ類、、きゅうり→鍋やスープの材料にしやすいものは比較的使いやすい。
△ レタスを食べやすいサイズに切ったもの。→レタスはレパートリーが少なくて、途中で飽きてしまう。
× カット人参、玉ねぎ。冷蔵のままだと腐らせてしまう。(冷凍ならOK)
6 野菜を切っただけ等の冷凍
○ にら、こねぎ、もやし、カット人参、玉ねぎ、市販のミックス野菜、冷凍シーフードミックス、市販の白身の魚の骨抜き処理済みの切り身、たらこ、明太子、コーン→鍋やスープ、ラーメンなどの麺類の具材にしやすいものや、レンチンすればそのまま食べられるものは比較的有効活用できている。
△ 油揚げを切ったもの。冷凍かぼちゃ。→油揚げの冷凍は便利だと本で 読んだが、味噌汁をあまり作らないので、冷蔵庫で邪魔になったりする。かぼちゃは食べたくなる時があるのだけど、途中で飽きがち。
× 砂はき後のあさり。→あまり得意でない魚介類は冷凍で鮮度が落ちると食べたくなくなる模様。
こうやってみていくと、私の場合
・つくり置きで無駄なく食べ切れるものは、食べ慣れた好きなものだけ。新しい味、慣れない味、苦手な味のものはつくり置きしても無駄。
・作り置き定番の醤油+みりんの濃い味付けのものは作っても余らせるから、世間一般には基本でも私にはNG。
・半調理品状態での保存は基本無駄になる。
・完成品は基本は冷凍保存が良いみたい。冷蔵するものは味付けをしておらず、必ず食べ切れるシンプルなものだけ。
・完成品の冷凍は味が濃いお子ちゃま味のものとご飯もの以外は無理。
・カットしただけの状態等で保存したもので使い切れるものは、基本鍋かスープ、または麺類の材料だけ。特に冷蔵保存は慣れ親しんだもの出ないと無理。
といった傾向があることがわかります。
こうやってみていくと、作り置きしなきゃ!と作り置きの本を読んで新しい味にチャレンジしても食べ切れずに終わっちゃったのもなるほどなあという感じですね。
人がやっているからと言っても自分に合うとは限らないのだなあ。
さて、上記のような自分の傾向を踏まえた上で、では作り置きをどうしたら良いのか、どうしたら私は楽になるのか、ですが。
さしあたり案として思い浮かんだことは、
・作り置きのレパートリー自体はこれ以上増やそうとしても難しそう。(実際のところ冷蔵庫も冷凍庫もパンパンなので無理して増やしても無駄になる。)
・その代わり、作り置き(と言っても切っただけとかだけど)の材料を使った料理のレパートリーをふやすべし。
・作り置きのメニューをみるとタンパク質不足が顕著。そこで、カレー類等の完成品状態で作り置きするものに関しては、肉類をたっぷり入れるようにする。
・作り置きの材料を使った料理のレパートリーでも、特に、作りおきの材料+タンパク質(とりわけ魚介類。冷凍のシーフードミックスや切り身魚なども積極利用)を使ったもので、鍋やフライパン1つでできる時短料理のレパートリーを増やす。
と言ったことです。
理想としては、
週末に
・作りおき用の野菜類を一週間分まとめてカットし適宜保存
・カレー、シチュー、ハヤシライス類も肉多めで作って冷凍
・ご飯を一週間分たいておく
・青菜と卵を茹でておく。
・さらにゆとりがあれば、普段食べない材料を使った料理にチャレンジする。
平日に
・多少やる気がある日はカット野菜(冷蔵品を優先する)+タンパク質でスープか鍋か麺類。あるいはその組み合わせの新たなレパートリー(焼くか煮るか)。
・やる気がない日は冷凍しておいた、カレー等をレンチン
・いずれにしろ、冷蔵しておいた作りおきをサイドディッシュにし、それがなくなったら、冷凍ミックス野菜をレンチンして代わりにする。
で回したいなと。
こうすれば、作りおきのレパートリーは増やさなくても、一応は栄養バランスが取れた自炊が無理なくできそうな気がするので、まずはやってみて、また不都合が出てきたら修正しようと思います。