こざっぱり!

自分を変えようと奮闘中の闘病中R50独身女。ひっそり楽しくこざっぱり暮らしたい。体調変動が激しいので、投稿には波もあるし予約投稿も多いです。反応のタイムラグはごめんなさい。

余裕がないと節約できない、ということ。

昨年の自分の暮らしを振り返ってみて、改めて出費が多かったなあと呆れています。

呆れていますが、じゃあもっとちゃんとやれたのか?次同じことになったらもっと節約できたのか?と考えると、自信を持ってできる!とは言えなかったりします。

 

今日はそのへんの話を。

 

あまり病気のことは話したくないのですが、一応当時の状況について説明を。

体を悪くして休職しました。その後ある程度体調が落ち着いて自宅静養していたのですが、週の半分は寝たきり、残りの半分もどうにかこうにかやり過ごすのが精一杯という過ごし方が長く続きました。

比較的元気な時も、ガンガン動けるわけでもなく、だから暇で暇で退屈していました。

私は今までのストレス解消方法がお菓子の爆食いとスポーツと読書だったのですが、体が不自由になり、スポーツができなくなったというのも大きなストレスとなりました。

 

で、そんな私が、大病して収入ゼロになった時どうしていたのか。

 

まず、体が不自由になったので、家具などを買い換える必要が出てきました。

不自由になったものの補助金が出たりということもなく、健康な頃同様に動けられるわけでもない、ということで、これらは全て自腹を切りました。

 

独身なので、身の回りのことは全て自分でどうにかする必要がありました。

でも当然できません。食洗機を導入したり、食品の宅配を頼んだり、あるいは最寄りのコンビニを生命線として使ったりしていました。

当然これらは、通常以上の出費として跳ね返ってきました。

これらがなければ生活は成り立たなかったと思うのでその当時必要な出費だったと思うし、さらに食洗機などは、仕事復帰した今でも役立っているし、新しい家具のおかげで不自由な体でもそこそこ快適に暮らせているので、無駄だったとは思いません。

が、休職し、収入が途絶えたタイミングで大きな金額を動かすのは、正直すごくプレッシャーでした。

 

こうやって後まで残って使えるものならお金をかけたかいもありますが、地味に出費がかさんだのが、消えていくもの諸々、です。

 

例えば食費。

体調が特に悪かった時期は、買った直後に体調が悪くなり、結果料理もできず、使い切れずに生鮮食品をダメにしてしまうということが多々あり無駄遣いになりました。

結局一番体に良い食事を作らなければならない時期は、逆に、栄養価のわりに割高な、宅配やコンビニのお惣菜などに頼りきりになってしまいました。

しかも、それすらお箸をつかったり、ゴミの始末をしたりするのが面倒になって、一時期はお菓子(保存期間を気にせずすみ、軽くて手づかみで食べられる)頼りになっていた時もあります。

なにせ暇で誰も止める人もおらず、ストレスもマックスなので、過食傾向が一気に進んで、とんでもない量のお菓子を食べる日が続きました。加工食品は割高なので、ここでも無駄な出費がかさんでいます。

合理的、理性的に考えたら絶対にやめるべきことですが、当時はもう破れかぶれなところもありました。

 

また、光熱費や交通費もかなり嵩みました。

健康な時は、一番切り詰めていた分野なのですが、具合が悪くなるとそうも行かず。

家にはほぼ寝に帰るだけの生活から24時間在宅生活になったからというだけでなく、暑さ寒さに弱くなったのもあるし、通院以外のちょっとした外出でもタクシーが必要になったりする、ということが結構ありました。

 

払わなくて良いものに払った費用というのもかなりありました。

例えばジムなどの会費。すぐに休会、退会などすれば払わなくて済む出費も、その手続をする気力や体力がわかず後回しになったり。

やり方さえ知っていれば、手続自体は簡単に済むものであっても、そのことを突き止める体力がなかった、という感じのことが多かったです。

 

保険周りのことも後手後手になってしまいました。ちゃんと調べればお得に使える制度を使い損なったというのもあります。

これも調べるだけの余裕がなかったからです。

 

今後同様のことになった場合、病気が再発しなかったとしても老後のことを考えると、元気なうちにこそ、情報収拾をし何をしなければいけないのか、何ができるのかを調べて置いて、いざという時はそれを実行するだけで済むようにしなければならないなと痛感しました。

 

少し話がそれましたが、他に出費が多かったのが娯楽費です。

多少なりとも元気がある時は図書館なども利用したりしていたのですが、なにせ図書館にいくのが無理だったり、元気な時は歩いて通える距離でもバスが必要だったり、本を持って歩くのが辛かったりなどなどから、電子書籍をポチってしまうことが増えました。

これもよく調べれば、もっとお得なクーポンを出しているところがあったことなどを後から知ったりするのですが、だいたい判断力が落ちているときに購入するので、買い方も雑でした。ミスタッチで買ってしまった本などもありました。

眠れない日々が続いたこともありますし、翌日の仕事のことを考えたりしなくても済む身分(いざなってみると病気でなっても嬉しくないものですね。)だったのもあって、惰性でズルズルっと懐かしの長編漫画を読んでしまったり。

 

これももし、例えばピアノを弾くとか、絵を描くなど、創作系の趣味があれば、多少は出費が抑えられたのかなという気もするので、健康なうちからそういうお家でできるクリエイティブな趣味を持っておきたいなと反省したりもしました。

とはいえ、自分の気力体力が落ちている時は、どうしても受け身の消費系の趣味に走りがちなのも仕方ない気がします。ピアノは断捨離してしまっていたのですが、例えあったとしても手が不自由だったので、少なくとも今回はあまり活用できなかったのでは?と思うので…。

間が悪いことに、一度は購入したテレビもまた断捨離した後に休職したため、娯楽が少なかったのも電子書籍代に響いた気はします。

(でも、テレビで他人のゴシップや憂鬱な話を1日流されるのが精神的に耐えられなくて処分したので、例えあったとしても同様の結果になったかもしれません。)

電子書籍、特に漫画などは単価が安いため、気軽にぽちぽちしていて、後でびっくりということが結構ありました。

 

でもそれにも増して、一番無駄遣いだったと思うのが服飾費とコスメ代です。

ほとんど寝たきりなのになんでそんなものに散財したの!?って思いますよね。私も思います。

まず理由として、やつれた上に激太りした自分に自信が持てなくなりました。

でも病院も住まいも都心ど真ん中で、着飾った人が多いエリア。日中などエルメス片手に高級ベビーカーを押しながら優雅に集っている若い奥様方が散見されるエリアです。

ただでさえ心が弱っている中、頼れる高給取りの配偶者がいる訳でもない、ヨレヨレのありのままの自分で外に出る勇気が私は持てませんでした。今持っているものより、自分の身の丈にあったものより、もっと良いもので身を固めたくなりました。

 

次に時間だけはうんざりするほどあり、ファッションもコスメもオンラインショップが充実している分野だったのがタガが外れる原因になりました。

暇にまかせるまま、手持ちのファッションアイテムやコスメアイテムの粗探しをしては、もっと違う良いものを!とオンラインショップを徘徊し、SNSを見まくっては、ものを買うことがやたらと増えました。

ストレスが溜まっているから我慢とかブレーキとかが効きにくい精神状況になってもいました。

今思うと、逃避という面もあるけれど、キラキラと綺麗なものに癒されたかったというのもあると思うし、何かを買うということ自体をストレスのはけ口にしていたようにも思います。

冷静に考えれば、どうせ週の半分以上はベッドの中だし、外に出るとしても最低限の買い物と通院くらいしか予定はないのに、そんなものを買ってどうするんだっていう話ですが、今も他のストレス解消のはけ口が見つからないので、また同じことになったら同じ過ちを繰り返してしまいそうな気もしています。

やつれた自分、惨めな自分からひと時でも離れたかったし、「稼ぎがないから我慢しなくてはならない」という現状を受け入れられるほど精神的にも強くなかったんだと思います。

 

そう、節約って、余裕がない時に、余裕がないからこそすることのように思っていたのですが、実際は、経済的にも精神的にも体力的にもある程度余裕がないとできないことだったのでした(少なくとも私は)。

 

以前ブログにしたためたように、私は今年、コスメや服飾品を一年間買わないというチャレンジをしていて、今の所はまあまあ順調に我慢できています。

でもこれを去年やろうとしてもできなかったと思います。

できなかったどころか我慢して精神的に参って思い切りリバウンドしていた予感しかありません。

今はおかげさまで体調も良くなって仕事も決まってそれなりに忙しくしているからこそ、つまり自分に余裕があるからこそ、多少の我慢にも目をつむれるんだと思います。

 

羽振りがよい時に贅沢の限りを尽くしていた人が、収入が激減しても生活レベルを落とせずに転落するみたいな話があると、身の程知らずとか、我慢ができないのはバカだとかいう人がいます。

でも、いざ自分が突然収入ゼロの身分になるということを経験すると、そのことだけでも心身ともに大きな負荷なのに、さらに生活を激変させるという大きい負荷をかけるのは側から見える以上に大変なことなのがよくわかりました。

 

私は若い頃お金がなくてできなかった数々のことを後悔している方なので、節約第一主義ではありません。

老後長く健康に生きられる自信もないなか、あの世にお金は持っていけないし、お金をためるためにいろんなことを我慢してせっかくの今という時間を楽しまずに終わらせてしまうのも馬鹿馬鹿しいと思う方でした。

でも、R40になってこういう体験を通して、余裕がある時こそ、生活を広げすぎず、堅実な生活に慣れておく必要があるんだなと、痛感しました。

きらびやかな人たちが周りに結構いるので、その影響で、自分までリッチになったような錯覚を起こし、惰性で無駄な出費をしてしまうこともありましたが、今後は無自覚に出費することのないよう、優先順位をしっかりつけ、取捨選択をはっきりさせ、メリハリのあるお金の使い方をしようと思います。