昨年は、緊急事態宣言でデパコスのカウンターに行けなかった反動で、プチプラをやっためたらと買いまくりました。
品質的にはデパコスと遜色のないアイテムにたくさん出会いました。
スキンケアに関して言えば、デパコスよりむしろ安心して使えるものも多かったです。
でもその上で、やっぱりデパコスの持つだけで嬉しくなるパッケージや、きちんと使える付属品、BAさんMAさんによる有益なアドバイスなど、デパコスの良さも再発見しました。
が、ながーくデパコスとデパコスカウンターにお世話になっているからこそ、色々と失敗もしてきましたし、もやもやと考え込んでしまうこともありました。
今日は今後のデパコス、デパコスカウンターのMAさんやBAさんと上手に付き合うために、悩みを整理したいと思います。
- 1 「オークル肌=黄みよりの色が似合う」わけじゃないのに…。
- 2 肌色が暗い=暗い色が似合う/淡い色が似合わない、ではなくない?
- 3 アイベースを塗らないのは美意識が低いのか
- 4 ファンデのタッチアップでコンシーラーやコントロールカラーを断っちゃダメなの?
- 5 色白は万能な褒め言葉じゃない
- 6 全成分表示をもっと気軽に見やすくして
1 「オークル肌=黄みよりの色が似合う」わけじゃないのに…。
私は地黒オークル肌のブルーベースです。
が、パーソナルカラーを知らない人、あるいは知っていても古い知識のままの人、中途半端にしか知らないBAさんに当たると百発百中で「暗めのオークル肌だから黄みよりで暗くてくすんだ色が似合うタイプ」だと判断されます。
そして、オレンジ系でゴールドたっぷりのチークやリップ、カーキ、くすんだダークカラーのアイシャドウを薦められます。
(イプサの肌色診断も旧式の4タイプに分けているようで、大体暗めの黄みよりの色、ちょっとくすんだ色が勧められます。)
が、実はこれらは私の顔色が一番くすむ色。
そもそも二十年以上も前に私がパーソナルカラーに興味をもったきっかけも、カウンターで似合うと薦められてかったこういった色がことごとく似合わず、スッピンの方がマシ、という事が多かったからなのです。
そしてこういう状況が、二十年以上たった今もあまり改善されていません。
自分のメイクの幅を狭めたくないし、イエローベースの色も好きなので(ブルベの自分にでも似合うイエベ色を探して散財するくらい好きです)、まずは相手のおすすめにのってタッチアップしてもらって、その結果を見てから判断をするのですが、上記のような考え方の方が多くて、ちょっと困っています。
おすすめ色が似合っていなかった時は、ピンク系やローズ系も試したいと伝えるのですが、そうすると、人によっては「イエベのくせに自称ブルベが」といったちょっと馬鹿にした態度になる人がいたりするのですよ。
こういう時ってどうしたらよいのかなあと悩んでいます。
今は「こういうオレンジやブラウン、コーラルも好きなのだけれど、なぜか肌がくすむことが多いです。肌が明るく見えやすい色のおすすめを教えてください。」といった風にお願いするようにしています。
ラベンダーカラーが顔のくすみをとばす、というのが広く知られるようになったおかげで、こういう風に誘導するとオークル肌でもわりと黄みのすくない色を勧められることが増えました。でも、やっぱりもやもやします。
露出の多い意識の高いメイクアップアーティストさんって、わりとよく「イエベブルベに捉われないで」と言うのですが、そういう方ってその割には「オークル肌には黄みよりの色」「オークル肌にはシルバーよりゴールド」「日本人なら黄みの色が必ず似合う」と決めつけていることが多くて、その影響なのかなあなどとちょっと思います。
2 肌色が暗い=暗い色が似合う/淡い色が似合わない、ではなくない?
1とも関連するのですが、「地黒の人には暗くて濃い色を」というセオリーがあるのか、特にチークについては、かなり濃い色を薦められがちです。
ですが、私の場合チークが赤転びしやすく、かつ黄ぐすみしやすいです。なのでこのセオリー通りに選ばれたチークは間違いなく赤転び、黄ぐすみして、チークの色より暗く淀んだ色に発色します。
これに関しても、似合わないなと思ったら「くすみやすいので時間が経った時の発色をみてから決めます」と言ってカウンターを去るか、あるいは「赤ぐすみ、黄ぐすみが悩みなので、肌が明るく見える色のお勧めを教えてください。」とお願いするようにしているのですが、これまた人によっては「色黒のくせに無理して可愛い色を使おうとしている…」みたいな感じになる人がいて困っています。
ネットで赤転びについて検索すると結構な量がヒットし、「チークレスの方がまし」みたいな意見すら見かけるのですが、BAさんに相談しても「コントロールカラーを」みたいな話になってチークの色のお勧めを変えてくれる人って割と少ないような気がします。
「色白には淡い色」「色黒には暗い色」って、何か根拠はあるのでしょうか。
暗いファンデに暗いチークを重ねたらますます暗い色になるに決まっているのに…。
暗いファンデに明るいチークを重ねて、明るさを足す、くすみを中和して飛ばすという発想はアウトなのでしょうか。
(もちろん白すぎるチークを使えば白浮きしたり、ファンデの色に負けちゃって全くチークの色が発色しないということがあるのは経験してわかっています。)
(ちなみにパーソナルカラー的な観点から見ても、ブルベ冬には、ヴィヴィッドカラーとともに、極度に淡いペールカラーが似合うタイプというのもそれなりにいて、私はそのタイプに属します。
私の場合、ヴィヴィッドカラーは色としては似合うのですが、ファッションのスタイル的に顔はシンプルにコンサバにまとめた方がバランスよくおさまります。またブルベ冬なので派手にしてくない&わりと広い面積に塗るチークカラーに関しては淡い色の方が顔色がよく見え、かつファッションを含めた全体バランスが取れることが多いのです。)
3 アイベースを塗らないのは美意識が低いのか
「見たままのカラーを発色させるためにまぶたのくすみをとりましょう」「アイカラーのもちをよくするためにアイベースを塗りましょう」「アイカラーをしっかり密着させて発色させるためにアイベースを塗りましょう」ってよく言われます。
美容雑誌で色を見せるためならわかります。
が、私は「普段のままのくすんだまぶたに普段のまま塗布した時に肌と調和して似合うアイシャドウ」がほしいのであって、カタログのように「正しい発色」を人に見せるためにメイクをしているわけではありません。
基本はナチュラルメイクなので、がっつりべったり色がつく必要もありません。
アイシャドウの持ちも、正直それほど気にならないです。気になるほどもちが悪いアイシャドウなら、アイベースを買ってまでもたせるよりは、別のもっと良いアイシャドウを買えばよいじゃんって思います。
それに朝忙しい時にアイベースを塗ろうとしてうっかりつけすぎて、かえってよれちゃったり、アイシャドウがべったり吐きすぎちゃったりするという失敗をさんざん繰り返してきて、アイベースは塗らない方がマシという結論に至りました。
(とれちゃったのは付け足せば済むだけだけど、色がつきすぎちゃったりよれちゃったのを直すのはとても大変だもん。)
けれど、これも「メイクが好きならアイベースは必須」という感じの意識の高い方がたまにいて、ちょっと疲れちゃったりします。
「時短メイク命なので」「アイベース苦手なので」などと返事しているのですが、アイベースをすすめられた時のうまい返し方はないものかしら。
ていうかデパコス価格で売る以上、アイベース不要なアイシャドウを作ってよ〜!っていうのはナシですか?
4 ファンデのタッチアップでコンシーラーやコントロールカラーを断っちゃダメなの?
今はこういうご時世なのでそもそも最近はタッチアップはできていないのですが、これも常々思っていたことです。
私はファンデーションに関しては肌色との調和、目元のくすみと小鼻の赤みのカバー力と時間がたった時のくすみの少なさを重視しています。
サンプルをもらえるなら自分で実際につけてみて検討すれば良いのですが、以前はサンプルをくださいと言いにくかったり、サンプルの用意がなかったり、サンプルはあっても私の肌色とは合わなかったりすることが多いので、タッチアップをしてもらうことがよくありました。
その時、上記の希望を伝えると、結構な確率で、コンシーラーやコントロールカラー、色つき補正下地を勧められ、タッチアップに使おうとされます。
丁寧にタッチアップしてくださるのは本当にありがたいし、プロモーションとしてそうすることも理解できるのですが、私はファンデ単体の相性の良し悪しをみたいので、そう伝えて断るようにしています。
ですがが、断るとたまになのですが「美意識が低い人」あるいは逆に「異様にこだわりが強い人」みたいな感じに受け止められることがあります(これも自意識過剰なのかもですが)。
でもコンシーラーやコントロールカラーを重ねられちゃったら時間が経った時のファンデ自体のカバー力やくすみ具合なんてわからなくないですか…?
特にコントロールカラーを先にしこまれてしまったら、ファンデの色自体がわからなくないですか…?
コンシーラーやコントロールカラーを使おうとしてくださる方は、MAさんやBAさんの中でも接客が丁寧な方たちです。(雑についてるファンデの上からささっと済ませようとする人だって中にはいるので…)
だからこそ、なんて伝えたらよかったのだろう、ともやもやしてしまいます。
5 色白は万能な褒め言葉じゃない
私は地黒のオークル肌です。
ファンデーションでいうと、売り上げ1位の色より暗めの色。標準色と言われる色が2色ある時は必ず暗めの方を薦められます。一番明るい色を薦められたことなど人生で一度たりともありません。
そして私はそんな地黒の自分の肌色を、自分のパーソナリティに合っている肌色だと思って気に入っています。
皮膚がんを避けるためにUVケアこそしますが、別に色白になりたいと思っているわけではなく、本当は、持病がなかったらむしろガンガン海で遊んで日焼けしたいくらいなのです。
なのにデパコスのカウンターに行くと結構な確率で「お客様は色白なので…」云々といわれます。前後の文脈からすると、どうやらどの人も、褒め言葉、お世辞として言っているようです。
ですが、そんなことを言う人が選ぶファンデの色等をみれば、私を色白だなんて思っていないことは一目瞭然です。
見えすいた嘘はお世辞にすらなりません。そんな言葉で喜ぶと侮られているようで、毎回ものすごく馬鹿にされた気分になります。
むしろ地黒肌の人、地黒肌に対して、「色黒は美しくない」と暗に言っているのも同然なわけで、はっきり言ってものすごく失礼です。
肌の色によって美醜をジャッジし、その価値観を押し付けるというのは、人種というデリケートな問題も孕むのに、その点の配慮にも欠けているように思います。
決まり文句のお世辞(お世辞になっていないけどね!!!!)にいちいち反論するのも大人気ないかなと思って、内心イラッとしながらも黙っているのですが、黙っていることが良いことなのか、黙るべきでないなら、何をどう伝えるのが良いものなのか、毎回もやもやしてしまいます。
それにしても、これに関してはほんっとうにものすごい回数、それも様々なブランドで言われてきたのですが、まさかそういうマニュアルがあるわけではないですよね…?
(なお、別に色白が美しくないと言っているわけでもなければ、色白を美しいと思っている人を悪いと言っているわけでもありません。念のため。)
6 全成分表示をもっと気軽に見やすくして
私は敏感よりの乾燥肌です。
とはいえ、ごりごりの敏感肌というわけではない(例えば香料はOKなので無香料に拘ったりはしないし、パラベンもどんとこいって感じです。)ので、デパコスのパケや香りには今でもよくときめきます。
が、エタノール多めのコスメは、日によって、あるいは継続使用によって赤く腫れて痒くなりがちです。エタノール入りのコスメを避けるようになってからこういうトラブルがなくなったので、コスメを買うときは、エタノールフリーかどうかを確認するようにはしています。
その場合、まずは公式サイトの成分表示をチェックするのですが、デパコスの場合、公式オンラインショップにさえ成分表示がないことが少なくありません。
これがドラッグストアだったらお店に行って自分で商品の箱なり本体なりを見ればすぐわかるのですが、デパコスの場合そうもいきません。
仕方なくカウンターに訪問して目当ての製品の成分について問い合わせると、「うるさ型の客が来た」的な感じでちょっと身構えられます。
正直その気持ちもわかります。が、コミュ障なのでこっちも本当は正直すごくやりにくいのです。
最初から成分をどうこうと言うと身構えられるのかなと思って、言わないでいると、長時間接客してもらったあげくに、目当ての製品はエタノールたっぷりで、私にとっても相手にとっても時間の無駄になり申し訳ないことになったりもします。(ていうかデパコス、エタノール使用率高くないですか?)
だったらオンラインサイトに全成分表示を掲載しておいてよ!!ってよく思います。メールで問い合わせるという方法もあるのですが、これもクレーマーと思われないかとびくびくしながらするのは楽しくもないし、そもそも面倒です。
***
もちろんこういう困ったことばかりじゃなくて、BAさん、MAさんのおすすめによって出会えた素敵なコスメやメイクのテクニックなどもたくさんあるし、これからも良いアドバイスはたくさん聞きたいとも思っているのです。
だからこそ、もっと上手に、コミュニケーションはできないものかなあともやもやしてしまいます。
MAさん、BAさん側からみて、こう言われると気持ちよく受け入れやすい、理解しやすい、他の提案をしやすい、というような言い回しがあったらぜひ知りたいところです。