一昨年は闘病のため、仕事をしていなかったので、本来だったら節約生活をしなければならなかったにも関わらず、実際は医療費はかさむは、自分ではできない様々なことをお金で解決する他なく、さらには節約に挑戦する気力体力もなく、なんなら逆にストレスと有り余る時間を無駄遣いすることでごまかしていた一年でした。
昨年は途中から仕事を始めたものの大幅収入減。しかもしばらくは通勤することだけで体力的に限界で、生活を変える余裕もありませんでした。
そんなこんなで貯蓄が底をつきかけている上、思った以上に仕事がきつく、また体調の回復も遅れているため、今後また倒れるんじゃないかという不安を抱えつつ日々の生活を送っています。
という訳で、今年は、コストカットと持続可能な暮らしのダウンサイジング方法を模索していこうと思っています。
今まで派手な生活をしていた著名人が何かのきっかけで財政破綻した話、あるいは老後破産の話を聞くたびに、「贅沢病」「お金持ちのおごり」「愚か」という感想しか抱けずにいました。
また、自分は派手な生活をしている訳じゃないし、贅沢しなくても生きていけるから大丈夫、とどこか他人事のような気持ちでもいました。
けれど、自分の経験を通じて、原因は決してそれだけじゃないんだな、そして他人事じゃないんだな、ということをつくづく思い知らされました。
例えば、収入が途絶えたのだから、住居費がもっとやすいところに引っ越せば良いのに、と思わされるような事例も聞いたことがあります。
私自身、物価も住居費も高額な都心のど真ん中に済む意味はただただ通勤の便宜だけのためだったので、闘病中はもっと安いところに…となんども思いました。
でも、実際には、自分がこうなってみると、まず仕事もできないくらいの病状で、引っ越し先を見つけて各種の引っ越し手続きをして新天地での生活に慣れる、なんていうのは無理難題だったわけです。
(余談になりますが、実家に帰れば?という余計なお節介のアドバイスも何度となく聞かされましたが、実家に戻るたびに、環境の変化と、両親とのコミュニケーションストレスのせいで、むしろ体調が悪化していたので、それも無理でした。介護の話でも聞くことですが、肉親との共同生活が必ずしもベストという訳ではないんですよね。)
それに収入の大幅減って、その裏にはものすごく大きな人生の転換、一大イベントがあるはずです。大抵の人にとってそれはとても大きな負担です。それと向き合うことだけでもきついのに、さらに暮らしぶりを変化させるだけの気力体力がある人ってそうそうはいないはず。そこで無理を重ねてメンタルなり身体なりを損なってしまったら、ますます出費はかさみます。
さらに、節約って、料理や家事と同じく、情報を集め、実践しながら身に着ける1つの技術なんです。ある日突然できるようになるものではなかったんです。
一昨年の経験で、私は生活の急激な変化にとても弱いこと、突然仕事ができなくなった時に、それ以外の生活の急激な変化に対応できるだけの心身の強さを持ち合わせていないことをつくづくと痛感しました。
例えば、合理的な判断をすればほぼ寝たきりの生活でコスメを買ってどうするの?って話なのに、無駄に色々買い込んだ自分を思い出すと、次に再発しストレスに晒された時に、まともな判断ができる自信はありません。
ではどうしたら良いか。
何かがあった時に、急に生活スタイルを変えなくても済むよう、普段の生活の方を、何かがあった時でもできるようなレベルにまで、引き下げておけば良いのです。
また、節約が技術というなら、習得にはそれなりの気力体力時間を使います。であれば、気力体力があるうちに、その技術を習得しておく必要もあります。節約しなければならなくなってから慌ててやろうとしても遅いのです。
というわけで、今年は、生活費のコストカット、暮らしのダウンサイジングについて学んでいこうと思っています。
本来だったら、「今までの年間支出がこれくらいで、これくらいの無駄があったから、今年はこれを削減していこう」とやれば良いのですが、情けない話、今までは生活費の上限とか、ファッション・美容費の上限というものをあまり意識してきませんでした。
収入の中でやりくりできているからOKっていう考えがどこかにあったんです。
そのため家計簿をつけてはみたりはしたものの、結局はズルズルっとほしいままに買う生活を続けてしまっていました。
だから、正直あまり参考になる情報の蓄積がない!
慌ててネットで節約生活について検索しても、情報は有り余るほどあっても玉石混交。「野菜や米は実家から」「スーパーを何箇所も使い分け」「こまめにポイ活」「激安食材を使い回し(どう見ても週の栄養所要量に足りてない)」「洋服は2着(byお子さんがいて毎日洗濯機を回す専業主婦)」など私には参考にならない情報にもいっぱい。
それに、極端な節約も、ストレス耐性のない私の場合はリバウンド一直線な気がします。またただでさえ体調に問題を抱える私の場合、健康リスクがありそうな方法では、逆に医療費がかさみそう。
体に負担がかからない、持続可能な節約方法を身に着けるためには、他人の受け売りではなく、自分自身を把握して、自分にとってベストな方法を探る他なさそうです。
なので今年は、少しずつ知恵を絞って、
・自分の現状の生活費を把握しつつ、問題点をピックアップし、その改善方法を探る。
・ストレスを感じず、健康を損ねない程度の、自分にとっての最小限度のコストの生活レベルというのを把握する。
・ダウンサイジングした生活に体を慣らし、そこで満足する方法を学ぶ。
の3本立てを頑張ろうと思います。