洋服を断捨離していて思ったこと。
当たり前ですが、人それぞれで「必要最小限」な服の量って違いますよね。
以前はいろんなタイプの服をシーンに合わせて使い分けるのが楽しかったので、シーンに合わせていろんな服が必要でした。いろんな服が必要だから、1枚あたりにお金がかけられず、安くて着回せる服をたくさん持つのが良いと思っていました。
でも着回せるけどいつでも70点の仕上がりになる服をたくさん持つより、数は少なくても100点満点の仕上がりの服を少なく持って、その分その服をたくさん着るのと、どちらがお洒落なんだろうと考えるようになり、そんなに服はいらないなと思うようになりました。
ファッションエディターの人が「最旬の服を2セットだけ買って、徹底的にシーズン中に使い倒す」と買いていたり、別のおしゃれな人が「着回しがきく中途半端な1万の服を10枚買うより、10万でトータルコーデ1セットの方がオシャレには効果的」みたいなことを言っていたのを聞いて、流行の最先端の人でも量はいらないんだ、とわかり、勇気をもらったような気がしました。
そこから一転して、服の数を減らしたくなったのですが、そうなると今度は逆にミニマリズムブームもあって、とにかく服の数を減らすことが正しい!みたいな意識になっていきました。
ミニマリストさんたちの1シーズン例えば3セットの服でやりくりしてシーズンが終わる頃には使い倒して処分するやり方、潔くて素敵だなと思ったのです。
でも、私の場合はそれは厳しいなあと気がついたのです。
理由は簡単。
・一人暮らしで洗濯物の量が少なく、毎日洗濯するのは不経済。
・面倒臭がりな上働いているので毎日洗濯するのは無理。できれば休日にまとめて洗いたい。
・闘病中で、家事をするのが困難な時もあるため、洗濯物がたまることもある。
・体型に難あり。手持ち服を使い倒した後、ぴったり合う服がすぐに見つかるとは限らない。探すのに時間がかかることもあるし、その間ものすごく不自由を強いられる可能性もある。
です。
服の量とその管理の楽さと、メンテナンスなどの手間のどちらを「ミニマル」にしたいかで、「必要最小限」が指す服の量って変わるんですよね。
また、5000円の服を3枚買って1年で着倒す生活を3年続けるのと、8000円の服を5枚買って3年間ずっと着倒すのとだったら、3年スパンで考えた時に、どっちが「必要最小限」でしょうか。
その時の持ち物の数は3枚<5枚、と前者の方がミニマルなようですが、3年スパンで考えると、前者は延べ9枚で45000円に対して後者は5枚で40000円です。
これもどちらが正しいというのではなく、人それぞれのライフスタイルによって、「必要最小限」の指す意味が変わる例だと思います。
毎年最旬の服を着たい、あるいは活動度が高い生活をしていて、服の値段や量に関わらず、服は1年できっちり使い倒せる、という場合は前者の方が合うのだと思います。
ただ、私のようなタイプは、後者の方が合うタイプ。
そんなことを考えたら、何もそこまで意地になって服を減らすこともないし、服1枚あたりの費用をケチることもないなあと、気がつきました。
(ちなみに「3年」という基準は、以前ファッション誌か何かでみた流行のスパンです。1年目は最先端の人が取り入れ、2年目は流行りのオシャレとして多数の人が取り入れ、3年目は一般化。4年めからは流行遅れに見えてくる、とのこと。だから普通の服は3年スパンで考えると良いのだそう。)
というわけで、私にとっての「必要最小限」な洋服の量の目安は
・仕事服は1シーズン5セットずつ+オールシーズン使うスーツ1セットとジャケット1枚(ただし、部署によってスーツ、ジャケットの必要枚数は変わる。その時は基本セットの方を減らす。ちなみに異動もだいたい3年スパン。)
・休日服のうち、ベーシックな服は最悪仕事服と共通で良い。お出かけ服はコーデが楽で映えやすいワンピースにして、秋冬春用を2枚、夏用2枚にする。カジュアルは部屋着と共通。
・部屋着のうち、ボトムはオールシーズン使えるものを2枚(夏場のことを考えると3枚でも良いかも)。トップスは春秋は長袖カットソーを2枚。冬はカシミアのタートルネックを2枚追加。夏は半袖のTシャツを3〜5枚。
・冠婚葬祭などのオケージョン服は、体型に難がありレンタルが難しいから、自前で持つ→オールシーズン使える慶事用と弔事用を1セットずつ。
という感じになります。
こうやってみてみると「フランス人は服を10着しか持たない」もあながち無理な設定じゃないですね。(本を読んだところ、シーズンごとに10枚、イベント服や部屋着、上着や下着は10枚のうちに含めない、のだそうです。)
ワードローブの整理が着々と進んでいるので、いずれ、実際の手持ち服についても買いてみようと思います。