十数年は使っている洗濯物ハンガーがだいぶいたんできました。
私が使っているものは、枠はアルミで、ピンチとピンチと枠を繋ぐフックと枠側のフックをかける部分がプラスチック(ポリプロピレン)でできているもの。
壊れた箇所はきまっていて、ピンチを吊るすフックが壊れてピンチが外れてしまうというもの。36個ピンチがついているもの2つ使用しているのですが、片方が9箇所、もう片方が8箇所壊れていました。
(一人暮らしに2つ、ピンチ数にして72個も必要なのか、という点ですが、大体は片方しか使わないで済むのですが、洗濯物をためちゃうとと2つ必要な時がでてきます。1ヶ月に1、2回くらい?また、ズボラーな私はハンガーに乾いた洗濯物を吊るしたまま、ウォークインクローゼットにハンガーごとそのまま吊るし、そこから使うものをとる、といったことをしているので、2つあると交互に使えて便利なのです。今回ネットで検索したら一人暮らしなら20〜30個のミニサイズで十分ってあってびっくりしたりして…。)
それとは別に、ハンガー側にあるフックをかける穴が破損したものが1つです。
割れた原因も大体は同じで、
・閉じたハンガーを広げる時に、ピンチが絡まり合い、引っ張った時にその力で割れる。
・室内で洗濯物ハンガーに洗濯物をかける時に、ちょうど良いバーがないため、テーブルにハンガーを無理やりひっかけて作業しているのだけれど、きちんと引っかからないから、落ちてしまい、その衝撃で割れる。
の2つです。
ポリプロピレンは劣化しやすいらしいので、それも影響しているのかもしれませんが、ポリプロピレンのピンチは意外にも割れておらず、大体フックの方が壊れています。
その他、今回、この記事をみるために、ハンガーを点検したところ、物干しにハンガーをかけるためのフックと、ハンガーを支えるワイヤーとのつなぎ目の部分のプラスチックがだいぶいたんでいました。
応急処置をして騙し騙し使ってきましたが、壊れた箇所がだいぶ増えたので、まずはハンガーの買い替えを検討しました。
ハンガーを買い換えるに当たって、どういうハンガーが良いか考えてみました。
1 ハンガーの素材
ハンガーの素材は大きく分けて
・オールステンレス
・プラスチック
・アルミ+プラスチック
の3種類あし、さらにプラスチックについても、従来からよくあるポリプロピレンのものと、日光による劣化に強いポリカーボネイトとがあります。
オールステンレスは、丈夫で割れにくくサビにも強いし、見た目もすっきりしていて良かったのですが、
・高価
・重い(重いと作業が大変なだけでなく、かける場所も選ぶ。)
・ピンチが硬い(つまみ部分が面ではなく、針金っぽいので摘むのに力がいる)
の3点で候補から外れました。
その他、聞いたところによるとピンチがステンレスだと冬は冷たいそうです。室内干しならあまり関係ないかもだけど。
プラスチック製に関しては、安価でカラフルなのが良い点として挙げられていましたが、前述のとおり手持ちのハンガーで壊れた箇所は全てプラスチック部分だったこと、カラフルなものは私の好みではないことから候補を外れました。
というわけで、全部プラスチックのものよりは丈夫で全部ステンレスのものよりは軽くて安い、アルミ(またはステンレス)×プラスチック製品から探すことに。
また、その際の条件は
- 今使っているものと同等のサイズ
- プラスチック部分は劣化しにくいというポリカーボネイトのものを。
- ハンガーを物干しにひっかけるための大きなフックと、ハンガーの枠、ハンガーの枠とピンチを繋げるためのフック部分は金属
- 色は白か透明か半透明。
- ピンチはプラスチック
- 折りたたんでしまえるもの。洗濯物を干している時に勝手に折れて閉じたりしないもの。
- ハンガーの枠を支える金属はハンガーの四隅からフックにつながっている事
- できれば、絡まないタイプが良いな…
というもの。
1は使い方の工夫をするのが面倒だったから。つるせる場所によって、適切なサイズは決まってくるので、今のより大きすぎても小さすぎても困るのですよね。
2、3は今回補修が必要になった箇所がいずれもポリプロピレンでできているフック部分だったからです。
また、ネットで検索すると、物干しにひっかけるための大きなフック部分が壊れている人が結構多かった一方、今私が使っているものは、そこの素材がアルミで、長く使っても壊れなかったからです。確かに、一番重量がかかるところですし、ここが割れるとハンガー自体が使えなくなり不便なので(補修はできるとしても)、この部分も金属製の方が良いなと思いました。
また最初はアルミよりステンレスの方が良いと思っていたのですが、考えてみれば、外に出しっぱなしにするわけでもないので、錆びる危険はそれほどありません。だったらステンレスより軽量なアルミを選んだ方が私には合うなと思いました。
4に関しては主に美観的な趣味から。
ただ、これって意外と大事。洗濯物ハンガーって長年使うことになるので、趣味に合わないものを使うと長く不満を抱いたままになってしまいます。家事全般が嫌いなので、嫌いなことをするのに嫌いな道具を使うのはものすごくストレスです。
また、プラスチックのものでもカラフルなものって、ものすごく生活感が出るし、存在感がうるさいので、あると部屋が散らかって見えたり狭く見えたりもします。私がカラフルなものをうまく使いこなすセンスがないからではありますが。それに私は視界に好みじゃない色が入るのが苦手です。
よって可能な限り存在感の少ないものが良いなと思いました。
5は、ステンレスのものよりプラスチックのものの方が軽い力で摘めるからです。
6に関しては、折りたためないと保管場所に困るからです。ものによっては洗濯物を吊るしている最中にハンガーが閉じてしまう物もあるみたい。折り畳み部分って、ものによって山折りのものや谷折りのものがあり、さらに折りたたむ部分が1辺に1箇所のものと2箇所のものとがあるようです。私のは山折りでかつ2箇所タイプで不自由はなかったので、同様のものが良いなと思いました。
7については、ハンガーの重さを支える部分が少なすぎると壊れやすいし、また吊るしているうちにハンガーが閉じちゃう危険があるようだったからです。(折りたためるタイプの折りたたむ向きが不適切でもおきるみたいです。)
8に関してはもちろん絡まない方が良いに決まっているのですが、私の場合は、ピンチハンガーを広げたままウォークインクローゼットに吊るしておくことが多いので、絡むことがそこまで多くないので今回は必須条件にはしませんでした。自分の工夫次第では絡みにくくできそうな気もしましたし。
で、この条件で探したところ、意外にも1(と8)の条件を満たすものがなかったのです。別にサイズが違っても使っていくうちに慣れるものだとは思うのですが、慣れるまでの面倒さを想像するだけで、買い換え自体が面倒になりました。
というわけで仕方なく補修することに。
補修に関して試したことは以下のとおり。
1 ビニタイでピンチとハンガーを繋ぐ。
まず最初にやっていたのが、ビニタイ(食パンなどを買った時についているワイヤー入りの紐)で、ピンチとハンガーを繋ぐというもの。
ピンチ側にもハンガー側にもフックをかけるための穴が空いているので、そこにビニタイを通してクルクルっと捻るだけです。
手軽だし無料でできたのは良かったのですが、ビニタイが重さに耐えられないのか、捻った部分が緩んですぐに取れてしまうように。結局これは応急処置にしかならなかったです。
あとビニタイの色が揃ってないと、ものすごく貧乏くさくなるのですが、使えるビニタイの手持ち在庫がそれほどありませんでした。フックをかける穴が意外と厚みがあって短いビニタイではだめだったのです。
(これを書いていて、ビニール紐でつなげば良かったのでは?と今更思いつきましたが、不器用な私がやると、応急処置感が半端なさそうだったので、まあ良しとします。)
なお、ピンチ自体は壊れてはいなかったのですが、これを機に、ピンチは無印のポリカーボネイトのピンチに替えることにしました。
2 ゼムクリップでピンチとハンガーを繋ぐ
次にやったのがゼムクリップでピンチとハンガーを繋ぐというもの。
これも手軽で良かったのですが、私の手元にあったゼムクリップがとても小さいもので、それだと、ハンガーの通し穴に通す時にクリップが広がってしまい、とんがったところが若干飛び出たままになってしまいました。
そうすると、ストッキングなどデリケートな素材を干す時に若干危険。
もしゼムクリップを使うなら、大きめのもの、具体的には通し穴の太さとゼムクリップの丸いところの隙間の幅が同じくらいのもので、ちょっと太めの芯?を選ぶと良いのだと思います。
3 フックを買う
というわけで、面倒くさくなってフックを探してみたところ、補修用のフックが売っているのですね。
フックは壊れやすいというのを教訓に、プラ素材ではなくアルミかステンレスで探して買ったのがこれ。
取り付けは簡単で、ピンチのワイヤー部分と、ハンガーのピンチ用の穴とを通すだけです。
こういうの、探せば百均でも売っていそうだけど、私の活動範囲では売ってなかったし、ハンガー自体を買い換えるよりはずっと安く済んだので良かったです。
ちなみに無印良品では、アルミ角形ハンガーポリカーボネート仕様用の補修パーツを取り扱っているみたいです。補修パーツが売っているものって長く使えて良いですよね。
ただ、これはハンガーの枠側にある、フックを吊るす穴が壊れていない時にしか使えません。私の場合、そこの部分のプラスチックが1箇所割れてしまっていたので、そこは、結局ビニタイでピンチを枠に吊るすしかありませんでした。
4 結束バンドを使ってみる。
上をやった後に、ついでに絡まないようにしてみようかなと思い立ちました。
絡む原因は、大体がピンチのつまみ部分が他のものに引っかかっることから生じるのですが、絡まないことを売りにしているハンガーをよくみてみると、ピンチのつまみ部分に、金属のリングを通すことで、つまみが他のものに引っ掛かりにくくしています。リングの形はメーカーによってそれぞれ工夫されているみたい。
(これが最初欲しかったやつ。かっこいい…。)
手持ちのピンチのつまみには通し穴があるので、そこを使って何かをリング状に通せば良いのですが、針金で作るとなると、面倒だし、不器用な私は先端の処理がうまくできず、先端がストッキングに引っ掛かかるような出来になりそう。
ビニール紐だと紐が裂けて汚くなりそうだし、あまり柔らかい紐で緩めに作ってしまうとそれ自体が絡まりそう。
というわけで、ひとまず、植木などを束ねる時に使う結束バンドを使ってみました。
(これに似ているもの。10cm前後のものが良いなと思って別のところで買っています。)
使い方として、上のフックを使うより、これで直接繋いだ方が、より絡みにくくなるのでは?と思い立ち、そのようにしてみました。
バンドに緩みがあるよりは、枠にぴったりくっつくくらい短くきつく締めた方が、遊びや揺れが少なくなるぶん、より絡みにくくなる気がします。
その他、事務用品にあるリングの大きいバージョンを使うという手も考えたのですが、ちょうど良いサイズがいまいちわからなかったのと、結構高かったことからひとまずはこの程度で。
結束バンドの懸念点として、結束バンドの劣化と耐荷重のことがあるので、ひとまずはピンチハンガー2つのうち、片方をこの方法で、もう片方を3のフックで繋いだ上、これをつけたものでしばらく試してみようと思います。
また気がついたことがあれば、ご報告しますね。
それにしても洗濯物ハンガーなんて、一人暮らしを始める時に勇んで買うものでもないと思うのですが、こんなにも長く使うことになるなら、納得いくものを買っておくのって大事ですね。
今回は修理で対応しましたが、最初に書いた通り、物干しに吊るすためのフック部分と、枠の支え部分の連結箇所にあるプラスチックがだいぶ劣化しており、ここの修理は結構面倒臭そう(いろいろ目を瞑るなら、それこそビニール紐でもできないことはなさそうなのですが、不便だし見た目の仕上がりがいまいちそうで…)なので、ここが壊れるまでは、自力で補修し、ここが壊れたら買い替える、というのが不器用で日曜大工が不得意な私にはちょうど良いのかな、と思いました。
長年使ってきたハンガーでしたが、今回の修理にあたり、初めてどういう造りなのかをじっくり調べました。
調べてみると、どれも大差ないだろうと思っていたハンガーにも、それぞれにいろんな工夫や違いがあってとても面白かったです。
こういうの考える人、作る人ってすごいなあ。
ところで買い替えを検討した時に、気になった商品がこれら。使ったことある方いたら、使い心地を教えてください。
針金ハンガーにピンチをずらっと通して自作するというのも見かけて気になっています。これだったらそれこそ狭いクローゼットでもそのまま仕舞い込めそう。
こういうのは大きなピンチハンガーより干す場所も選ばず便利そうだけど、あまり見かけないのはなぜなのかが気になるところ。
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- メディア: ホーム&キッチン
これを使えば、リネンの洗濯の日を別に設けなくても一気に全部干せそうだなと。乾きが遅くならないのかが気になります。